思い出の「抜け道」案内人

ここでーす！

皆さん、集合してくださーい！




あちらをご覧ください


つきあたりに見えます、オレンジ色の建物
あれが、歌舞伎町のランドマーク「風林会館」でございます



「ここって、銃撃戦があったところなんだよね」
「へえぇそうなんだ」

若いキャバ嬢・ホストくん風カップルも、通りすがりに噂する
この町を象徴するランドマーク、総合レジャーセンター「風林会館」でございます



　　疾（はや）きこと風の如く
　　徐（しず）かなること林の如く
　　侵掠（しんりゃく）すること火の如く
　　動かざること山の如し

・・・・は、風林火山でございましたネ



あっどうも、はじめまして

改めまして、わたくし
「思い出の抜け道を探す旅」を担当しておりますツアーガイドでございます



２年前、ハローワーク新宿で
「風林会館」の事ム員さん募集（23：00～8：00勤務）の求人広告を見つけて
わたくし勇んで応募いたしましたが、アチラは男性を希望しているということで断られ

紆余曲折のすえ、縁あってコチラへ就職いたしました



どうぞ皆さま、思い出の「抜け道」を探す流離いの旅へ
どうしてもお出掛けしたくなったら、わたくしをお尋ねください

この黄色い看板が「標」です

ラクエンの少女、ふたたび

2009年、ギリシャのアーティスト「b.」が
「ホテル楽苑」ラクエンの外壁に描いた少女、ビードットガール



廃墟だった「ラクエン」の解体工事とともに

この世界から彼女が消え去って、はや３ヶ月・・



ラクエン解体工程をつづった、私の傷心記事を読んでくださった
「すぴーどきんぐ」さんより

「新宿にもう１箇所、同じ少女が描かれた場所がある」、との
心踊るような貴重な情報を頂きましたので

これはもう、すぐさま会いに行くしかない！と、すぐさま会いに行ってきました





もうひとりのビードットガールが暮らしているのは

廃墟ラブホテルの外壁に勝るとも劣らない・・歌舞伎町の　とある、、こんな場所




昼間でも足がすくむほどぞくぞくする・・




此処は、もうひとつの「ラクエン」




これ以上先へ進んではイケナイと、身体じゅうに「警告音」が鳴り響きます



　　　　　・・・・とおもったら、警告音は気の小さな私の、ただの大きな鼓動でした・・・・



混沌たる荒廃、魅惑の迷宮といった風情の裏路地の奥に・・・・






アッいました！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　来週へ、つづく☆

ホテル楽苑 解体の記録 2013.2.4～6.30

歌舞伎町の廃墟ラブホテル

「ホテル楽苑」へは、わりと地の利がいいので


2013.2.4～6.30に行われた解体のようすを


できる限り、写真に撮って、記録しておこうと思いました

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ホテル楽苑」新宿区歌舞伎町2-14-1





















廃墟「ホテル楽苑」ラクエンの外壁にひとり暮らす少女







すっかり目隠しされた仮囲いの奥から、「ドンドン」「ガンガン」「ガラガラガッシャン」

解体の凄音が響く度に、彼女の運命を思い、心臓が震えました
























2013.8.30現在のようす


約５ヶ月間、廃墟「ホテル楽苑」ラクエンが次第に崩れていく姿を
ほぼ毎日見てきました


ここは新宿の裏通りなので
表通りほど、時の流れは目まぐるしくありません

別離（わかれ）の「感傷」に浸る時間は、たっぷり、ありました

廃墟「ホテル楽苑」解体、宣告

いつか来るとは思ってた
・・恐れていたその日は、とうとうやってきました


日本いち有名な、あの宇宙人
ジョーンズ地球調査官も目の前を、駆け抜けて行った

　　　　　　　　　　　　　　サントリー BOSS 「宇宙人ジョーンズ・刑事」篇


廃墟ラブホテル「楽苑」ラクエンの、解体日程が決まり

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ホテル楽苑」新宿区歌舞伎町2-14-1
いよいよ来月、2013.2.4より解体工事に入るようです


　　　


・・・・・


私にとって最大の気懸かりは

2009年、ギリシャ出身のストリートアーティスト b.（ビードット）が「楽苑」の外壁に描いた

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　http://thisismybworld.com/#/en/work
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　photos by: Geoff Johnson




裏通りのエトランゼ　「ビードット・ガール」










生まれた時から亡びゆく宿命の、儚き少女







彼女の、明日（みらい）は・・?

「楽苑」ラクエンとともに粉塵と崩れ散る、運命のみ・・なのでしょうか

裏通りのエトランゼ

表「オモテ」通りを行けば

安全で、近道で、迷わないけれど


裏「ウラ」通りを行ったほうが、トキめくので
今日も、通勤時間の朝な夕な、新宿の裏通りをワクワク・ドキドキ彷徨っています


廃墟「ホテル楽苑」ラクエン
の、外壁に暮らす、ひとりの女の子　　　　　　　　　　　　　　　　新宿区歌舞伎町2-14-1




ギリシャ出身のアーティスト ｂ.（ビードット）が2009年に描いた、ウォールペインティング

http://thisismybworld.com/#/en/work


Tokyo Bombing
Wall paintings in Kabukicho*, Tokyo, Japan, 2009
*Kabukicho is a yakuza and police-riddled red-light district of Shinjuku



yakuza と police だらけの、異国の歓楽街、カブキチョーの裏通りで

ビードット・ガール、やさぐれないでね

ほろ苦く酔う 廃墟ラブホテル

歌舞伎町の夜に、妖しく佇む、「ホテル楽苑」ラクエン



眩しい朝日に ぐっ、と踏ん張る、「ホテル楽苑」ラクエン



そして曇り空にこそ、しっぽり映える、廃墟、「ホテル楽苑」ラクエン


計り知れない情事（ドラマ）の数々を
その身とともに風化させる役目を担った、朽ちた、楽園




けれどこの廃ホテル
意外にも、けっこうメジャーなスポットなのでした

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ホテル楽苑」新宿区歌舞伎町2-14-1

地球調査中の「彼」が、このホテルの前を必死に駆け抜けていくのです

匂艶 The アンモNight Hotel

アンモナイトが１億年、太古の昔に見た、夢は・・・・・










・・・１億年後の、歌舞伎町
ラブホテルの外壁で、七色に光る自分の姿だった　　　・・のか、　・・・ドウナノカ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Hotel「RAY ROOMS」新宿区歌舞伎町2-6-3

シャングリラ 夢デ・・何処マデモ

歌舞伎町を客観的にうっすら、風景として眺めてみると
おもしろい被写体がたくさんあって、わくわくトキメキます

・・ものすごい緊張感のせいか「急にヤツレて何かあったの？」と、会社の人に言われたけど・・

ケドとにかく、毎日楽しく歌舞伎町の　『街並みの風景写真』　を、撮って
好きだった曲に合わせて、並べてみました



もし載せちゃいけなかった写真とかあったら、すみませんが教えてください
速攻、差し替えますから

ＮＯ ＩＭＡＧＥ 歌舞伎町

東洋いちの歓楽街
「歌舞伎町」で写真を撮るのは、けっこうたいへんです


日本で最も危険で忙しいといわれる「歌舞伎町交番」へ行って
ブログに載せる交番の写真撮ってもいいですかって聞いたけど、ダメって言われました
看板だけでいいんですってねばったけど、やっぱりダメでした



歌舞伎町を訪れるすべての人に目を配る、キャッチやスカウトなど剪定のプロたちは
客としても商品としても価値のない私を、チラ見で切り落とし
声は掛けてこないけれど・・

「カメラを持ってうろうろして、何が目的だっ」ていう、視線の圧力が
あちらこちらから・・無言のプレッシャーです



歌舞伎町の真ん中にある公立の病院「大久保病院」　新宿区歌舞伎町2-44-1　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　
その救急外来入口の、ものものしい看板・・　



私たち区民の暮らしに直結している「新宿区役所」も　　新宿区歌舞伎町1-4-1
　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
ま裏はこんなふう・・独特の周辺環境事情





と、ある角を曲がったところで

黒塗りの大きな車に羽根ハタキをかけながら、人待ちの
オーラたっぷりの方々とばったり遭遇しました（・・急いでカメラをしまいます）



前々職、勤めていた会社は
このあたりで会員制のクラブとフィリピンクラブを経営していて
そのお店の経理を、私は１２年担当していました

六本木や渋谷にも経営店はありましたが
この町で看板掲げ続けていくための事情だけは、特殊で
社長や支配人から、たまにポロっと漏れ聞く歌舞伎町の舞台裏は・・スリリングでした

お店も会社も、とっくに廃業・倒産してしまいましたが
そのころ刷り込まれた歌舞伎町のダークなイメージは、抜けず
気が重くて、ずっと今まで足が向きませんでした・・


ただ、その１２年間私は、この町に遊びにくる人たちと、この町で働く人たちに
ご飯を食べさせてもらっていたことに、まちがいはありませんから


頑なな心で、イメージを固定しすぎないように


来週も引き続き、歌舞伎町をうっすら、観察して歩いてみたいと思います

樹海に納税する、雑草

仕事も遊びも生活も、モノもハコも、人も誰も彼も
あまりに雑多すぎて落ち着かず、心の居所定まらない大都市、新宿

だから、つい最近就職した会社が新宿で、正直がっかりしたけれど・・

街の移ろい・もののあはれ・無常観・希望・誇りなど
何か１つでもいいいから、新宿という街と、心通い合うＳｃｅｎｅは無いか
通勤の行き帰りに、つらつら観察してみようと思いました

私も新宿区民のひとり
ひねた「雑草」目線で「樹海」を眺めても、納税者ゆえ大目に見てください

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「新宿区役所」新宿区歌舞伎町1-4-1