百段階段2023夏~神々の園 [目黒区]
週に1度の更新で8回、2ヶ月間綴った
百段階段2023夏シリーズも
今回で最後だと思うとなんだかさびしいです
百段階段を上りながら極彩色の百鬼夜行の棲む異界を次々と
くぐり抜けて、ようやく「頂上の間」へ辿り着くと
その先には、現実世界が待っていて...
日本全国の和のあかりで彩られた美しくもおどろおどろしい異界へ
来年もまた、迷い込むことができますよう
祈願成就のための呪具、だるまさんへ願いを託しました
ハナブサデザイン:越谷だるま×だるまアート
栃木ダボ製作所:神々のお面
大島エレク総業:ライティングデコレーション
ホテル雅叙園東京「和のあかり×百段階段2024」
来年の開催も楽しみにしています
百段階段2023夏~希莉光あかり [目黒区]
”和のあかり×百段階段” 展で、今回いちばん見たかった
お目当ての作品が
手作りの倉敷切子灯篭をモチーフに、切子の造形美を残しつつ
灯篭とは異なる和のあかりとして発展したという
倉敷光作所の「希莉光あかり(切子あかり)」です ☆
「和のあかり×百段階段2023~極彩色の百鬼夜行~」
ホテル雅叙園東京:目黒区下目黒1-8-1
多角形の十四面体に描かれた
錦鯉や金魚、和装の女性やホタルなどの図柄が
やさしくてあたたかな灯りを纏って
忘れていた遠いむかしのなつかしい想い出を
巻き直し再生してくれてるようでした
先日、テレビ朝日で「国民1万人がガチ投票!城下町総選挙」という番組をやっていて
わたしの故郷、福岡県柳川市は何位かなとワクワクして見ていたら
ベスト20位までに入ってなくランク外でガッカリしました
希莉光あかりの故郷、岡山県倉敷市もランク外か~と思ってたら
なんと、そもそも倉敷市は城下町ではないそうです(意外)
ちなみに城下町第1位は、首里城で
こちらも意外な結果でした
百段階段2023夏~対岸の現世 [目黒区]
筒状の柱から放射線状に放たれる光の文字の呪文によって
極彩色の百鬼夜行が棲む異界から
現世へ、なんとか無事に戻ってきたら
木の枝、ほおずき、タンポポなど
自然のアイテムを素材とした小さな照明作品たちが
静かに
あたたかく迎えてくれました
「和のあかり×百段階段2023~極彩色の百鬼夜行~」
ホテル雅叙園東京:目黒区下目黒1-8-1
弦間康仁:照明作家
榮:かんざし作家
山川英夫:組子細工
和傘工房「朱夏」:和傘あんどん
「星光の間」~水が紡ぐ詩~では
水の波紋のようなガラス作品等が
灯りに照らされ美しく、涼しげに展示されていて
妖怪と出会い侵食されてモヤっとした心を
スーッとクリアにしてくれて、ここち良かったです
異界から現世へ戻ってきたタイミングで
ふとスマホの充電表示を見ると残り10%を切っていて
あれっいつの間にこんなに減っちゃったのかなと
慌てて、まだ撮ってない3部屋の作品を
バタバタと撮りまくって...
プチ浦島太郎気分でした
百段階段2023夏~異界の四季 [目黒区]
手塚治虫の代表傑作「火の鳥」を思い起こさせる鳳凰図は
素材の和紙を照らすあかりの懐かしさと
手描きのあたたかさがミリョクの ”七夕飾り”です
櫻井駿:七夕飾り作家
とぐろを巻いて、こっちを見ている龍の
見かけによらず人懐っこそうな笑顔も、なかなかに印象的でした ☆
和のあかり×百段階段2023
「草丘の間」~異界の四季~では
藤娘や紅葉狩りの鬼女など ”歌舞伎に観る四季” が
七夕飾りをぐるりと取り囲んでいて
なかでも、雪景色の水辺にたたずむ白無垢姿の鷺娘の
後ろ姿が哀しく、儚く美しかったです
松竹衣裳/歌舞伎座舞台
米川慶子:フラワーデザイナー
義経を恋い慕う静御前と、親を乞う子狐の哀愁を描く「義経千本桜」
高山しげこ:漉き紙の灯り
白き世界は狐の世界。
寂しく悲しいその思いを
知っているのは、月だけ。
「静水の間」~白き狐の世界~
百段階段2023夏~異形の猫たち [目黒区]
吸い込まれそうな澄んだ瞳と、ぷくぷくのヒゲ袋
お顔だけ見れば
とてもかわいいニャンコですが
引きの画で見ると、背中にでっかい輪っかをしょってる
「猫仏」¥880,000
異形のニャンコ像でした
よねやまりゅう:造形作家・人形師
和のあかり×百段階段2023
「草丘の間」の床の間に展示してあった
ちょいクセ強めのニャンコたち ☆
「猫鬼」¥880,000
鬼や仏の姿ならまだしも
これは一体...?
「猫毬」¥2,200,000
顔はヒトで、身体はイモムシの化石のような...
殻に入った軟体生物のような...
どこを見てるのか、何を考えているのかわからない真っ黒な瞳も.....
夢に出てきたら絶対にうなされそうなビジュアルです ★
こちらの作品は、子どものような顔をしていますが
体型やポーズはどう見たってニャンコ...
「化身」¥2,200,000
ヒトの顔をしたニャンコなんて
第一印象は不気味で、抵抗感しかなかったけど
ずっと見てたら、だんだん見慣れてきて
不思議なことに、ひとときも目が離せなくなって
じわじわと愛着さえ湧いてきました