新宿三丁目の関の鉄砲(ふぐ) [新宿末廣亭]
いろんなジャンルの飲食店が交錯(クロス)する
新宿三丁目クロスビル2階にあるフグやさんへ2017年末、行って来ました
「玄品ふぐ 新宿三丁目の関」
新宿区新宿3-8-2 クロスビル 2F
てっさやてっちりもいいけど
フグやさんでいちばん嬉しいのが「ひれ酒」なのでございます ・・☆
アッチチで香ばしいひれ酒をチビリチビリやりながら
お店のペーパーランチョンに書かれてる
珍説 ふぐ論考 に、改めて目を通してみました
昔カラふぐニ関シテノ諺ニ
ふぐ食フ馬鹿ニ食ワヌ馬鹿トカ ふぐハ食イ度シ命ハ惜シシ
等ト 何レモふぐノ抜群ノ美味サト 又ふぐハ昔
鉄砲トモ謂ワレマシタ様ニ 万一ノ時ノ怖サニ就イテノ事ヲ言ヒマシタ
ガ 其レハ調理法未熟ノ往昔ノ話 ・・・
それはまだふぐの調理法が未熟だった江戸時代のころの一席
落語色物定席「新宿末廣亭」新宿区新宿3-6-12
ある男の家に久々に訪ねて来た客人をもてなすため
男の妻が酒と鍋を用意したものの
この鍋に入っていたのはフグだったため
男も客人も怖がってなかなか箸をつけようとしません。
そこに、物乞いが「お余りを、お余りを」と現れたため
「ちょうど良かった、物乞いが何ともなかったら我々も食べよう」と
ふぐ鍋をよそって物乞いに分け与えました。
客人が物乞いの後をつけて様子をうかがってみたところ
皿は空になり気持ち良さそうに寝息を立てて寝ていたため
家に戻り男へその様子を報告しました。
安堵した男と客人は「いち、にの、さん」で同時に鍋のフグを食べました。
その美味しさに驚いたふたりは、競い合うように雑炊までもペロリと平らげたのです。
そこに先ほどの物乞いが現れ
「もう全て召し上がられましたか?」と聞くので
家の男はふぐ鍋の美味しさに味をしめてまた来たんだなと思い
「もうすっかり食べてしまったよ」と伝えました。
すると物乞いはこう言ったそうな。
「そうですか。それならわたしは、これからゆっくりいただきます」
-下関ふぐ問屋 酒井商店「ふぐマガ」より-
2017年はがんばって、ほぼ月イチペースで「末廣亭」へ通いました ☆
そんな私のなかの2017年度ベストワンは、絶滅危惧職:講談師の 神田松之丞サンです
まだなんにも喋ってないのに・・
松之丞サンが言葉を発する前から笑いが止まらないという
なんとも不思議な体験をいたしました
もうひとつの楽屋~純喫茶「楽屋」 [新宿末廣亭]
昔ながらの寄席の風情を、今にとどめる
「新宿末廣亭」の、ま裏には
「楽屋」という名の、純喫茶があって
「末廣亭」のホンモノの楽屋と、奥でつながっているらしく
出演中の噺家・芸人さんたちが、時に打ち合わせをしたり、軽食をとったり、くつろいでるお姿を
お見かけしたりすることが、あったりなんかしマス。
末廣亭の席亭(寄席の経営者)さんのご家族が、きりもりされている、この「楽屋」は
もちろん、一般客の利用も可能なので
私もおひるやすみにちょこっと行って、お茶飲んできました~。
迎えてくれるのは昭和33年創業のむかしから、お店のすみずみまで染み込んだ
昭和のニオイと、たばこのニオイ☆
奥の席では
関西弁の噺家さんと東京弁の噺家さんが二人
上方落語と江戸落語の慣習の違いについて、和やかに談笑されてるようでしたが・・
ほうじ茶 梅干付 500円
そのうち「おあいそ」って段になって
さて、ドッチがお勘定を払うかで、そうとう揉めだして・・
そこは口達者が「生業」のかたがた、おたがい一歩も譲らず
ついには相手を羽交い絞めにしてまで阻止しようとするようすが、、、観客無くとも
抜群に面白いのは、さすが笑いのプロの性(さが)
楽屋3代目の娘さんが、じょうずに仲裁に入って一件落着、、東西まあるく収まりました。
ワンコイン、ドリンク付きで
噺家さんたちの「芸」と「素」のはざまを垣間見ることが出来る(かもしれない)
もうひとつの楽屋
そこは「楽屋」という名の、純喫茶
新宿末廣亭うら 喫茶「楽屋」新宿区新宿3-6-4
「新宿末廣亭」の、ま裏には
「楽屋」という名の、純喫茶があって
「末廣亭」のホンモノの楽屋と、奥でつながっているらしく
出演中の噺家・芸人さんたちが、時に打ち合わせをしたり、軽食をとったり、くつろいでるお姿を
お見かけしたりすることが、あったりなんかしマス。
末廣亭の席亭(寄席の経営者)さんのご家族が、きりもりされている、この「楽屋」は
もちろん、一般客の利用も可能なので
私もおひるやすみにちょこっと行って、お茶飲んできました~。
迎えてくれるのは昭和33年創業のむかしから、お店のすみずみまで染み込んだ
昭和のニオイと、たばこのニオイ☆
奥の席では
関西弁の噺家さんと東京弁の噺家さんが二人
上方落語と江戸落語の慣習の違いについて、和やかに談笑されてるようでしたが・・
ほうじ茶 梅干付 500円
そのうち「おあいそ」って段になって
さて、ドッチがお勘定を払うかで、そうとう揉めだして・・
そこは口達者が「生業」のかたがた、おたがい一歩も譲らず
ついには相手を羽交い絞めにしてまで阻止しようとするようすが、、、観客無くとも
抜群に面白いのは、さすが笑いのプロの性(さが)
楽屋3代目の娘さんが、じょうずに仲裁に入って一件落着、、東西まあるく収まりました。
ワンコイン、ドリンク付きで
噺家さんたちの「芸」と「素」のはざまを垣間見ることが出来る(かもしれない)
もうひとつの楽屋
そこは「楽屋」という名の、純喫茶
新宿末廣亭うら 喫茶「楽屋」新宿区新宿3-6-4
2013笑い納め~「新宿末廣亭」千秋楽 [新宿末廣亭]
新年そうそう、寝グセで・・・・・ いささか「モヒカン」ですが
今年もよろしくお願いいたします
お正月くらい華やかに
御髪(おぐし)撫でつけ和服着て「寄席」へ出掛けて「初笑い」、なーんて洒落てみたいけど
「正月は寄席だね! と言う客は、正月しか来ない」
・・とは、噺家さんたちの実(まこと)しやかな、楽屋ネタです^^
さて、「初笑い」あれば「笑い納め」あり
去年の暮れ、2013.12.28 は
「新宿末廣亭」の、千秋楽(年間通じての本興行最終日)へ、行ってきました
ただでさえ慌ただしい師走に、何かとお騒がせな江戸っ子たちが・・やかましいやかましい 笑
「時そば」という演目では、おそば大好き江戸っ子たちが相変わらずのハジけよう
「そばは、二八!十六文と、相場が決まってんでぃ!」
「うどんなんてぇのは、病人の食いもんだ、江戸っ子の食いもんじゃねえ!」
噺家さんの見事なおそばのススリ方に
すっかり年越しそばを食べた気分になりました
千秋楽、トリの一席は「芝浜」
「このネタ聞かなきゃ年が越せない」っていう落語ファンに
「浮世の義理」と、それに応える噺家さん
腕はいいけど酒飲みで怠け者の魚屋、勝五郎
ある朝、芝浜で大金の入った財布を拾い、大喜びで大宴会を開きます
ところが次の日目覚めたら、拾ったはずの財布がない!夢でも見たんだろうと女房に諭されます
ありえないことが起こり、酒のおそろしさがつくづく身に沁み
それいらい勝五郎は改心して一生懸命働くようになります
そして数年後のある大晦日の夜、今やりっぱな店も構え、新しい畳のニオイに満足してた勝五郎に
女房は、意を決して~自分が財布を隠していた事実~を打ち明けます
「おまえ、よくぞ夢にしてくれた!」 勝五郎は女房に感謝します
借金取りに追われることもない大晦日の夜に聞く、穏やかな除夜の鐘の音
勝五郎は女房に久々に酒を勧められますが・・・・・・
「いや、よしとこう、また夢になると いけねえ」
生まれてはじめて寄席「新宿末廣亭」へ足を運んだ、去年は
私にとって記念すべき「落語デビュー」の年でした
もともと「競馬場」も、好きなのですが・・・
じつは「寄席」と「競馬場」、この2つには共通点がありまして
女子トイレよりも、男子トイレのほうが圧倒的に混んでる「レジャー施設」
年齢層も高いですし・・つまりオヤジに人気の娯楽。。
<
・・ということで今年はますます
自分のオヤジ化に拍車がかかる年となりそうですが
しかし、もうそんなの気にする「領域」からは、脱した気もいたしますので
こころの欲するまま、自然体で行こうかな~っていうのが今年の抱負でーす
皆様方におかれましても
今年一年が、かけがえのない大切な時間の積み重ねとなりますよう、こころよりお祈り申し上げます
今年もよろしくお願いいたします
お正月くらい華やかに
御髪(おぐし)撫でつけ和服着て「寄席」へ出掛けて「初笑い」、なーんて洒落てみたいけど
「正月は寄席だね! と言う客は、正月しか来ない」
・・とは、噺家さんたちの実(まこと)しやかな、楽屋ネタです^^
さて、「初笑い」あれば「笑い納め」あり
去年の暮れ、2013.12.28 は
「新宿末廣亭」の、千秋楽(年間通じての本興行最終日)へ、行ってきました
ただでさえ慌ただしい師走に、何かとお騒がせな江戸っ子たちが・・やかましいやかましい 笑
「時そば」という演目では、おそば大好き江戸っ子たちが相変わらずのハジけよう
「そばは、二八!十六文と、相場が決まってんでぃ!」
「うどんなんてぇのは、病人の食いもんだ、江戸っ子の食いもんじゃねえ!」
噺家さんの見事なおそばのススリ方に
すっかり年越しそばを食べた気分になりました
千秋楽、トリの一席は「芝浜」
「このネタ聞かなきゃ年が越せない」っていう落語ファンに
「浮世の義理」と、それに応える噺家さん
腕はいいけど酒飲みで怠け者の魚屋、勝五郎
ある朝、芝浜で大金の入った財布を拾い、大喜びで大宴会を開きます
ところが次の日目覚めたら、拾ったはずの財布がない!夢でも見たんだろうと女房に諭されます
ありえないことが起こり、酒のおそろしさがつくづく身に沁み
それいらい勝五郎は改心して一生懸命働くようになります
そして数年後のある大晦日の夜、今やりっぱな店も構え、新しい畳のニオイに満足してた勝五郎に
女房は、意を決して~自分が財布を隠していた事実~を打ち明けます
「おまえ、よくぞ夢にしてくれた!」 勝五郎は女房に感謝します
借金取りに追われることもない大晦日の夜に聞く、穏やかな除夜の鐘の音
勝五郎は女房に久々に酒を勧められますが・・・・・・
「いや、よしとこう、また夢になると いけねえ」
生まれてはじめて寄席「新宿末廣亭」へ足を運んだ、去年は
私にとって記念すべき「落語デビュー」の年でした
もともと「競馬場」も、好きなのですが・・・
じつは「寄席」と「競馬場」、この2つには共通点がありまして
女子トイレよりも、男子トイレのほうが圧倒的に混んでる「レジャー施設」
年齢層も高いですし・・つまりオヤジに人気の娯楽。。
<
・・ということで今年はますます
自分のオヤジ化に拍車がかかる年となりそうですが
しかし、もうそんなの気にする「領域」からは、脱した気もいたしますので
こころの欲するまま、自然体で行こうかな~っていうのが今年の抱負でーす
皆様方におかれましても
今年一年が、かけがえのない大切な時間の積み重ねとなりますよう、こころよりお祈り申し上げます
江戸っ子ワールド「末廣亭」 [新宿末廣亭]
人生カスタム、オダギリペー。 [新宿末廣亭]
江戸の小噺とオツな提灯 [新宿末廣亭]
江戸の情緒を、平成へ
都内の定席(常設寄席)の中で、唯一ビル化していない
木造2階建ての寄席「新宿末廣亭」
「新宿末廣亭」新宿区新宿3-6-12
では、ここで江戸の小噺を一席
お年寄り 「おい若造!働きもしねーで、何時まで寝てるんだいっ!」
若者 「働くとどうなるんだい?」
お年寄り 「決まってるじゃねーか、働けば金が貯まるのさ!」
若者 「金が貯まると、どうなるんだい?」
お年寄り 「金が貯まれば、楽できるのさ」
若者 「楽って、何だい?」
お年寄り 「そりゃー、寝てても暮らせるって事だ」
若者 「そんなら、今でも寝てる」
お年寄り 「・・・・・」
おあとがよろしいようで
さてさて、
ところで提灯稼業といえば、典型的な夜のお仕事
昼間は寝ている提灯の若い衆も
夜になったら、いっせいにお仕事モード
いっぽう、こちらの年季の入った提灯は、というと
昼間は寝てるというより、朽ちてるというか・・
一歩先は、提灯お化け
けれど夜に働く姿は、なかなかに「オツ」
破れカブレの身体の隙間から、内面のひかりがこぼれ出し
渋~い、イイ味出してます
都内の定席(常設寄席)の中で、唯一ビル化していない
木造2階建ての寄席「新宿末廣亭」
「新宿末廣亭」新宿区新宿3-6-12
では、ここで江戸の小噺を一席
お年寄り 「おい若造!働きもしねーで、何時まで寝てるんだいっ!」
若者 「働くとどうなるんだい?」
お年寄り 「決まってるじゃねーか、働けば金が貯まるのさ!」
若者 「金が貯まると、どうなるんだい?」
お年寄り 「金が貯まれば、楽できるのさ」
若者 「楽って、何だい?」
お年寄り 「そりゃー、寝てても暮らせるって事だ」
若者 「そんなら、今でも寝てる」
お年寄り 「・・・・・」
おあとがよろしいようで
さてさて、
ところで提灯稼業といえば、典型的な夜のお仕事
昼間は寝ている提灯の若い衆も
夜になったら、いっせいにお仕事モード
いっぽう、こちらの年季の入った提灯は、というと
昼間は寝てるというより、朽ちてるというか・・
一歩先は、提灯お化け
けれど夜に働く姿は、なかなかに「オツ」
破れカブレの身体の隙間から、内面のひかりがこぼれ出し
渋~い、イイ味出してます