虎ノ門の白い虎が見ている [港区]
銀座線「虎ノ門駅」ホームに2020年の夏、設置された
パブリックアートを観てきました
東京メトロ銀座線「虎ノ門駅」渋谷方面行きホーム
白虎のお面をかぶった女性たちの群像。
凹版のレリーフが引き起こす錯視によって、
見る人の身体の動きに乗じて向きを変え、その人を見つめ返します。
「空洞」であり「不在」であるという矛盾を孕みながら、
視点によって異なる表情を見せるその像は、
前を通る一人一人との間に親密な関係性を生み出す、
新しい公共彫刻となるでしょう。
「白い虎が見ている」/中谷ミチコ
写真ではまったく伝わらないけど...
白虎たちは、観る人の動きに合わせて
一斉に顔と身体の向きを変え
見られているわたしたちは
その白虎たちの目線にどこまでも追いかけられるような錯覚におちいります
白虎たちのレリーフは
壁の凹んだ部分に彫られていて
それがどういうわけか立体的に浮かび上がって
向き合う位置や角度によって
ころころと姿形を変えていきます
あと、気になったのは
お面の下に隠れている少女たち、ひとりひとりの表情です
白虎のお面は、外したいときに自由に外せるのか
外したくても外せないのか
それとも自分の意志で、外さないのか
12人の少女のなかには
苦し気な仕草ともみえる子もいたので
ちょっと心配になりました
そうそう、虎ノ門には
こんなタイプの白い虎もいました ☆
「虎ノ門ヒルズ 森タワー」港区虎ノ門1-23-1~4
松聲閣「椿の間」の喫茶椿 [文京区]
落ちつきのある涼しい和室で、池泉回遊式庭園の
みどりを眺めながら
冷たいお抹茶で一服してきました
松聲閣「喫茶 椿」文京区目白台1-1-22 肥後細川庭園内
夏季限定、氷の浮かんだ冷抹茶とお菓子 一服500円(税込)
お菓子は「加勢以多(かせいた)」といって
熊本藩の幕府への献上品で
もち粉でつくったおぼろ種で花梨のジャムをはさみ
細川家の家紋「九曜紋」を焼きつけた、甘酸っぱい品のいいお菓子です
東京では肥後細川庭園、松聲閣だけの限定販売だそうです
コロナ対策のため "15分以上の利用はご遠慮ください" ってことで
そんなに長居はできませんが
おかげで回転率がよく
ひととき、貸し切り状態を楽しむことができました
お抹茶を頼んだら
肥後細川庭園と同じ広大な細川家屋敷跡の一隅にある
「永青文庫」の100円割引券がもらえて、ぷち☆ラッキー
帰りに下駄箱で見かけた「履き間違えないモン!」が、何気にツボでした
松聲閣「山茶花の間」の南画展 [文京区]
明治20年頃に、旧熊本藩主細川邸の学問所として建てられ
大正時代の改修工事を経て
平成28年にリニューアルオープンした「松聲閣」
「松聲閣(しょうせいかく)」文京区目白台1-1-22 肥後細川庭園内
その2階「山茶花の間」で
2022.3.26~5.8まで開催されていた
「藤岳(とうがく)南画研究会」の作品展を
観にいったときの写真です
研究会の紹介文によると、南画(南宗画)は、
中国の揚子江を境にして、南側の温和な気候風土に似ていることから
日本人に好感を持って迎えられ、現代に伝えられています。
南宗画の伝統は職業画家ではなく
画才を持つ文人・詩人が描く自由闊達なものです。
なるほど、いわれてみれば
掛け軸・絵画・絵巻物など作品はどれも
自由にのびのびと描かれていて、おおらかで楽しそう
「山茶花の間」では
展示品鑑賞の合間に
当地の歴史をビデオでのんびり学んだり
松聲閣の整ったお庭や、その先の
広大な池泉回遊式庭園をぼ~っと眺めたり
その時々の自分の気分によって
一粒で何度でもおいしい
欲ばりな時間を(無料で)過ごすことができるのでした
「山茶花の間」に続きましては
次回、同じく松聲閣1階にある「椿の間」で
一服したときの写真です
永青文庫の禅画~押しキャラ投票 [文京区]
旧熊本藩主細川家伝来の文化財を収蔵した
目白台にある「永青文庫」で
江戸時代の禅僧
仙厓義梵(せんがいぎぼん)の禅画を鑑賞してきました
「仙厓ワールドーまた来て笑って!仙厓さんのZen Zen 禅画ー」展
前期2022.5.21~6.19/後期2022.6.22~7.18
「永青文庫」文京区目白台1-1-1
永青文庫へは正門から
ふつうに行ってもいいですが
隣接する肥後細川庭園から
標高差30mの斜面樹林を登っていく遊歩道(連絡口)がおすすめです
連絡口のルートは2通りあって
今回は南口側ルートで行きたいとおもいます
階段しんどい
ちょっと休みたいってとき
ちょうどいいタイミングでベンチが現れました
ベンチの広場を折り返して、また少し登ると
手入れの行き届いた祠があって
その横にある一風変わった
円形の古い石門を、身を屈めてくぐったら
ゴールの永青文庫です ☆
だいぶ横道に逸れましたけど
ここからが本題です
「永青文庫の禅画~押しキャラ投票」
展覧会へ出品された作品のなかから10キャラクターがエントリー
展示室内の投票スペースにて、一人一票、押しキャラに投票することができます
仙厓義梵の禅画三大コレクション
「出光美術館」「福岡市美術館」「九州大学文学部」にも
それぞれ、根強いファンを持つ人気キャラクターたちは存在しますが
「永青文庫」所属キャラたちも負けてません
果たして、一番人気は...
「野雪隠図」/仙厓義梵 江戸時代後期(19世紀)
右手にしっかりと握りしめられている
ちり紙が、ちょうかわいい
ということで、わたしは⑦番「ぷりっぷり」さんに一票入れてきました
結果は展覧会終了後、HPで発表される予定です
休日の蔵前まち歩き [台東区]
若干、右に傾いて
お隣のビルにもたれかかり
週に一度の休日を寝て過ごしている古書店
「御蔵前書房」台東区蔵前3-12-10
定休日:日曜・祭日
鷰(えん)カフェでランチしたあとは
下町風情ある街並みに
モダンなカフェや雑貨店が点在する「蔵前」を
ぶらぶらっと散策してきました ☆
「うそのたばこ店」・・気になるその正体は →コチラ
お隣、浅草の賑わいにくらべると
人通りのまったくない通りもあったりして
いっけん閑静と見える蔵前ですが
たまに人がいるな、と思ったら大行列を成していて
そこには必ず話題のお店があります
「ダンデライオン・チョコレート
ファクトリー&カフェ蔵前」台東区蔵前4-14-6
ウィズコロナ以降
友達とお茶するときは、テイクアウトで
換気のいい場所に横並びに座って、まったりするのが定番となってきました
人目を気にすることなく安心して思う存分、長話ができるので
すごいリラックスできます