スモーキーカラーな吉原まち歩き [台東区]
浅草へ行った際、ちょっと足をのばして
日本最大の遊郭「吉原」のあった
台東区千束あたりを ”まち歩き” したときの写真です
関東大震災で亡くなった五百人もの遊女たちの霊をなぐさめる「吉原弁財天」
江戸時代、幕府公許の遊郭として生まれた「吉原」
大地震に見舞われた1923(大正12)年当時も「新吉原」として存続していた廓内に
足抜けを許されない遊女たちは、閉じ込められ
発生した火災に逃げ場を失い
廓の西側にあった弁財天を祀る大きな池に次々と飛び込み
折り重なるように溺れていったそうです
華やかな色合いの神社ですが
ここで亡くなった大勢の遊女たちの悲運におもいを寄せると
色彩は煙ったように、くすんで見えてしまいます
「吉原神社(奥宮)吉原弁財天本宮」台東区千束3-22
吉原唯一の出入り口だった「吉原大門」跡
「だいもん」かと思ってたけど「おおもん」でした
タクシーと黒っぽい車としかすれ違わない
吉原大門あたりを歩いていると
煤けた色彩が、ちょうシブい
スモーキーカラーな ”まち並み” に目を奪われました
こういう退廃的な雰囲気、キライじゃありません
風俗街をぬけ、千束通り商店街あたりで
仏像のような妖怪のような変わった金色の像を見つけました
ネットで調べても正体がさっぱりわかりません
いったい、なにもの?
2018.9.6