しっとりトーハク、ぐるり散策 [台東区]
今回の蔵出し写真も、またまた上野です
「東京国立博物館」台東区上野公園13-9
紅葉にしっとり映えるころの
東京国立博物館(通称:トーハク)
美術館・博物館が集まる都心のオアシス
上野公園の一番奥にどっしりとひかえていて
まるで"上野文化の杜" のラスボス的風格のある博物館です ☆
お宝ザックザクの館内のようすは
今まで何度か掲載したことがあるので
今回はトーハクの建物周辺をぐるり散策してみました
しばし腰を落ち着けてぼーっと眺めていたくなる
春と秋、年2回開放される本館北側の庭園
東京大学の「赤門」と対比されることの多い
旧因州池田屋敷表門「黒門」
公式キャラクター「ユリノキちゃん」のモチーフとなった
トーハクのシンボルツリー「ユリノキ」
今週、赤ちゃんパンダ誕生というニュースが
上野から発信されて久々に気持ちがパッと晴れました
しかも双子の赤ちゃんってことで
成長の楽しみも2倍に増えそう です
池之端~不忍池~上野公園さんぽ [台東区]
今回の蔵出し写真も上野です
不忍池のほとり
池之端~上野公園辺りの風景をランダムに並べてみました ☆
公益財団法人「横山大観記念館」
台東区池之端1-4-24
ぐるっと輪っかになった松の枝のなかに
上野弁天堂参道の、屋台の賑わいが見えます
明治初期に台風で消失し、平成24(2012)年に復元された
歌川広重が描いた名所江戸百景「月の松」
関東大震災で、首が落ち
第二次大戦時には胴体を徴用されて
幾多の困難を経験し乗り越え
”お顔” だけになった「上野大佛」
もうこれ以上落ちないと受験生に人気のスポットだそうです
東京都美術館の裏で見かけた
高貴なお顔立ちが印象的な直立不動の女の子
華奢なのに凛としている
エレガントなトゥシューズの看板
「三谷恭三バレエスクール」台東区池之端2-1-11
韓国料理カフェの、プルコギ丼とスンドゥブ
食卓に小鉢がたくさん並ぶとそれだけで満たされます
「青鶴洞 (チョンハクトン)」台東区上野2-11-20 タンポポビル 1F
鎧兜を身につけた武士燈籠 [台東区]
下町と山手~異なる顔をもつ上野 [台東区]
今回の蔵出し写真は
アメ横エリアと、公園エリア
駅をへだてて異なる顔をもつ街、上野です ☆
戦後闇市の面影をのこす、アメ横エリアの風景は
活気ある表通りの人混みを避けて
人の少ない裏通りを選んで撮ったので、少々おとなしめ
こういう、やさぐれた裏街風情は
けっこう好きなので、胸がざわつきます
日本初の公園として開園して140年
文化芸術の中心地として発展してきた、上野公園エリアは
明治維新から昭和にいたる名建築が点在
美術館・博物館など多くの重要な施設が集まってて
自然豊かで広々としています
貴重な収蔵品やゲージツ作品に触れたあとのお楽しみ
余韻にひたりながらの
ぼーっとした、リラックスタイム ☆
「上野精養軒 屋上 ビヤガーデン」台東区上野公園4-58
「上野の森 PARK SIDE CAFE」台東区上野公園8-4
アメ横エリアと、公園エリア
隣り合わせの異なる顔を対比しながら歩くのも
上野の街の面白さかとおもいます
スモーキーカラーな吉原まち歩き [台東区]
浅草へ行った際、ちょっと足をのばして
日本最大の遊郭「吉原」のあった
台東区千束あたりを ”まち歩き” したときの写真です
関東大震災で亡くなった五百人もの遊女たちの霊をなぐさめる「吉原弁財天」
江戸時代、幕府公許の遊郭として生まれた「吉原」
大地震に見舞われた1923(大正12)年当時も「新吉原」として存続していた廓内に
足抜けを許されない遊女たちは、閉じ込められ
発生した火災に逃げ場を失い
廓の西側にあった弁財天を祀る大きな池に次々と飛び込み
折り重なるように溺れていったそうです
華やかな色合いの神社ですが
ここで亡くなった大勢の遊女たちの悲運におもいを寄せると
色彩は煙ったように、くすんで見えてしまいます
「吉原神社(奥宮)吉原弁財天本宮」台東区千束3-22
吉原唯一の出入り口だった「吉原大門」跡
「だいもん」かと思ってたけど「おおもん」でした
タクシーと黒っぽい車としかすれ違わない
吉原大門あたりを歩いていると
煤けた色彩が、ちょうシブい
スモーキーカラーな ”まち並み” に目を奪われました
こういう退廃的な雰囲気、キライじゃありません
風俗街をぬけ、千束通り商店街あたりで
仏像のような妖怪のような変わった金色の像を見つけました
ネットで調べても正体がさっぱりわかりません
いったい、なにもの?
2018.9.6
電気ブランと蜂ブドー酒 [台東区]
明治13(1880)年創業、浅草の一丁目一番一号に建つ
日本最古の洋風酒場ともいわれる下町の社交場
看板商品「デンキブラン」で有名な
「神谷バー」台東区浅草1-1-1
創業の翌年、日本人の口に合うように蜂蜜で甘くした
蜂印香竄葡萄酒(現在のハチブドー酒)を開発した神谷傳兵衛は
さらにその翌年の明治15年
ブランデーにジン・ワイン・キュラソー・薬草などをブレンドしたカクテル
電気ブランデー(現在のデンキブラン)を製造販売したのでした ☆
デンキブラン一杯270円、ハチブドー酒(赤・白)一杯270円
安くて、強くて、甘~い浅草名物を呑んだら
すっかりいいきぶんになって
帰りしな
アールデコ風のモダン建物の階段を降りるとき
飾ってあった「電気ブランのポスター」にみょうにハマってしまいました
追いこされたって、
気にしない、気にしない。
人には、それぞれのペースが
あるんだから。
余計なことを忘れるのに、
ちょうどいい時間。
大事なことを思い出すのに、
ちょうどいい場所。
いい酒がいい会話をよび、
いい会話が懐かしい風景に
色をつけてくれる。
ああ、いい夜だね。
時代が変わったって、
変わらないものがあっていい。
とくに、自分の中に。
ねぇ、そう思わない。
明日に、つづく。 神谷バー
思う思う
これからも懐かしい風景に色をつけに
また来るよ、神谷バー!
そうそう、先日
浅草寺の裏手にある団体旅行向けレストラン&お土産やさんで
電気ブランのジェラートを見つけたのでおもわず注文してしまいました
「雷5656(ゴロゴロ)会館」 台東区浅草3-6-1
見た目はいまいち・・アレですが
なかなかスッキリサッパリしていて美味しかったです
浅草の猫神社と大根寺②~待乳山聖天 [台東区]
大根が
毎日 ”御供” されるお寺
奥浅草の小高い丘のうえに建つ、待乳山聖天(まつちやましょうでん)
「本龍院 (待乳山聖天)」台東区浅草7-4-1
先週記事にした今戸神社がネコだらけだったのに対して
こちらのお寺では「大根」と「巾着」が境内のあちこちに印されています
お供えすることによって
体内の毒と煩悩を消す効果があるという 大根は、
身体を丈夫にし良縁を成就し夫婦仲良く一家の和合を御加護いただける功徳をあらわし
巾着は、商売繁盛の御利益があるとされ財福の功徳をあらわしています ☆
お堂脇の小屋のまえでは「お下がり大根」が配布されていました
清められたお下がりの大根をお分けいただくことで
邪気邪霊・悪鬼悪運が払われ、身体と心が健康になるとのことです
イッチニッサンシイ
おもったより広い境内のなかに
「成就橋」なる橋が架かってたので渡ってみることにします
するとそこは
ミハラシの良さげな日本庭園でした 右側の築地塀(土塀)は江戸時代の建造物
江戸時代は隅田川を望む絶好の景勝地として
多くの絵師や歌人の作品の題材となった場所だったそうです
「東都名所真乳山上見晴之図」/歌川広重 文政~天保年間
ちなみに「池波正太郎生誕の地」でもあるんですネ(旧:東京市浅草区聖天町)
いろいろと見処の多い待乳山聖天ですが
いよいよ最後のメインアトラクション = こちらの乗り物 !
駐車場から本堂まで毎日運行している「さくらレール」(途中駅:社務所)
飛鳥山公園にある「アスカルゴ」を
はじめて見たときのオドロキと興奮を思い出したのでした オォォ
「さくらレール」運行時間7:00~16:30 定員4名 乗車無料
楽しくてしょうがなくてキャッキャはしゃいで乗っていると
「遊戯施設ではありません」と、注意書きがしてありました★
浅草の猫神社と大根寺①~今戸神社 [台東区]
”お江戸は浅草 今戸で生まれ
愛され続ける 招き猫”
浅草寺から北東の方角へおよそ10分くらい足をのばした処にある
「招き猫発祥の地」今戸神社へ行って来ました ニャア
「今戸神社」台東区今戸1-5-22
江戸時代末期のこと
貧しい老婆が泣く泣く愛猫を手放す羽目になりました
ある夜、老婆の夢枕にそのネコがあらわれて
「自分の姿を人形にすれば必ず福徳を授かる」と告げました
老婆はネコの土人形を今戸焼で作り浅草神社の鳥居の脇で売ったところ
評判になったことが発祥の由来とされています
本殿のなかも社務所もネコだらけ
招き猫発祥の地で「えんむすび」の神サマ
おまけに「沖田総司終焉の地」という神社ですから
ネコ&歴史好きな女子たちにとって放っておけないスポットかと思います
たしかに若い女子もいましたが
それよりも多かったのが外国人観光客の数! ガイドブックに載っているのかも
境内に設置されたベンチでは大きな荷物を持ったガイジンさんたちが
おもいおもいにくつろいでいて、すっかり観光地といった風情の神社でした
様々な国々のひとたちの言語が飛び交うなか
まったく動じることなく本殿の階段で熟睡してる神社ネコ しっぽが短くてカワイイ☆
次週はこの近くにある「大根寺」
お寺らしからぬちょっとしたアトラクションがおもしろかった~という話題です
浅草ビューホテル~絶景&食べ放題 [台東区]
「いくら食べ放題といってもさすがにちょっと食べすぎでしょう★」と
先週にひきつづき今週もまた呆れられそう。。
富士山の溶岩石を使った「武藏釜」で焼いた自慢のグリル料理や
旬にこだわった和洋中デザートなど約150種類のお料理をいただきながら
目のまえの東京スカイツリーと180度の大パノラマビューが望めるホテルブッフェ
「スカイグリルブッフェ 武藏」
台東区西浅草3-17-1 浅草ビューホテル 26F
通常 3,780円(税サ込)が、一休.comだと
20%OFFの 3,000円(税サ込) で予約できるというので行って来ました☆
90分制なので、そんなにのんびりも構えていられず
まず向かったのは
お店こだわりの "野菜しゃぶしゃぶ" コーナー
ゲランドの塩・エキストラバージンオイル・レモンオイルを入れた鍋に
好きな野菜を入れて、しゃぶしゃぶして
もろみそ・カキソース・バーニャカウダ等でいただきます
一皿目は健康的に野菜中心にしてみました
二皿目は、こんな感じ
ちょうど揚げたてホカホカのカニクリームコロッケが補充されたので
タルタルソースをたっぷりかけてよそってみたけど
これ一つでけっこうおなかに溜まってきてしまいました しっぱい
三皿目はいよいよメインディッシュ、お店自慢のグリル料理です
「ミスジ」
「国産豚ロース」「牛ロース」
「ロースト野菜」「ソーセージ」「ベーコン」
「カンパチ」
「イイダコ」
「ホタテ」「エビ」
牛ロースもいいけどミスジのほうが程良く噛み応えがあってジューシー
お肉食べてるっ~てかんじがしました
もう少しおなかに余裕があったらもっともっと美味しかっただろうけど・・
おなか12~13分目となったところで、そろそろデザートタイム
シェフが切り分けてくれたケーキがとってもフレッシュでした
締めくくりの一品は、抹茶ラテ&マンゴー 今日いち美味しかったマンゴー!
料理を盛って、食べて、写真撮るのに忙しくて
景色まで堪能する余裕はほとんどなかったけど・・それにしてもいい眺め
東京スカイツリー開業(2012年)と同時にオープンし
まさに東京スカイツリーをベストポジションで観るためにつくられたお店だなぁ
さすがだなと思いました
ドリンクバーでは一番左の「オーガニックピュアブラック」を飲みましたが
色んなお水を飲み比べることができる
きき酒ならぬ ”きき水” コーナーもあって楽しそうでした(飲めなかったけど)
下町浅草っぽいスイーツコーナーも魅惑的でした(食べられなかったけど)
そして一番こころ残りだったのがパンコーナー
おなかいっぱいで、全く手が出ませんでした★
もものジャムとかパンに塗るアイテムが充実してて
いろいろ試してみたかったのに ああザンネン
「ヒアルロン酸入り美肌ソース」や「トリュフドレッシング」等々
どのお料理にもソースやディップやドレッシングがいろいろ選べるようになってて
六つに区分けされたお皿を効率的に使用して
自分好みの味にして食べることができるっていう点にすごく感心しました
いろんな付加価値を見出せて、きっとリピート率は悪くない
そんな満足度の高いブッフェだったと思います
納涼博物館 [台東区]
ジリジリと照りつける太陽が凶器レベル・・★
そんな夏の日は
博物館へ行って暑さをしのぐ、そういう過ごし方もイイかも
「東京国立博物館」台東区上野公園13-9
東京国立博物館で催される落語会
「納涼東博寄席」のチケットをもらったので
寄席観笑のついでに、博物館のほうもまわって
日がな一日のんびり涼んできました ☆
東博って展示物が多すぎて、なにをどこからどう見ていいのやら・・と
迷いながらも、気になったものを
少しですが撮ってきたので並べてみます イェイ イェイ
「埴輪 踊る人々」埼玉県熊谷市野原古墳出土/古墳時代・6世紀
片手を挙げて踊る人物埴輪。近年では片手を挙げる所作と、腰に下げる鎌から
馬の手綱を曳く2体の男子像である可能性も指摘されている。
髪型や顔、服装の表現がかなり省略されており、愛らしい造形の埴輪として著名である。
「鴇像」エジプト出土/末期王朝時代・前664~前332年頃
鴇(とき)は賢い鳥とされ「知恵の神」トトの化身
聖動物として神殿で飼われ、死ねば手厚くミイラに加工されました。
末期王朝時代には鴇の小像が多数製作され、神殿に奉納されました。
「如来坐像」ガンダーラ/クシャーン朝・2~3世紀
頭の後ろの円形は後光の表現で神聖で偉大な神や人物の背後に表されます。
円形中向かって右にインドラ(帝釈天)、左にブラフマー(梵天)とみられる
古来信仰を集めたインドの神が釈尊に礼拝する姿を浮き彫りしています。
「ガネーシャ坐像」カンボジア/アンコール時代・12~13世紀
「大威徳明王像」/平安時代・12世紀
大威徳明王は不動明王を中心とする五大明王の一つ。主に密教で信仰される。
着衣には原色でない柔らかな色調を多用し、さらに細かく切った金箔(切金)でも文様を表している。
ゆるぎない、しかし柔らかな輪郭線も美しい。
「秋草文壺(渥美窯)」川崎市幸区南加瀬出土/平安時代・12世紀
「染付堰流水文皿」鍋島/江戸時代・17~18世紀頃
鍋島は、日本を代表する磁器生産で知られる伊万里を抱えた鍋島藩御用の製品。
一尺、七寸、五寸、三寸と定型化された皿や、香炉や向付など型物の小品が特徴的。
そして堰から水が流れる様を描いた本作品のように、高度に洗練された意匠が最大の魅力であろう。
「両國花火之圖」歌川豊国/江戸時代・19世紀
「名所江戸百景・両国花火」歌川広重/安政5(1858)年
隅田川では、飢饉や疫病による死者供養や疫病除けとして
川開きの日などに幾度か花火が打ち上げられたという。
本図は、隅田川上流の上空から、両国橋を越えて上がる花火を描く。
華やかな花火と、シルエットによる提灯や人物たちの対比が印象的である。
「狸」荒木寛畝/明治時代・19世紀
「花鳥図」河鍋暁斎
/明治14(1881)年
「筑後風景」青木繁/明治41(1908)年
「雲中富士」横山大観/大正2(1913)年
”気韻生動”
雲煙に包まれた孤高の青富士は、この季節に仰ぎ見るのにぴったり
最後は、この日一番印象的だった作品
「花鳥」服部雪斎/明治4(1871)年
服部雪斎は江戸時代後期から動植物や魚介類の写生画を得意とし
武蔵石寿編の貝譜「目八譜」や森枳園編「半魚譜」の精密な挿図で知られる。
維新後は「写真画」を得意としたと言い博物局に出仕して啓蒙的な図譜類の原画を描いた。
どのぶぶんを切り取っても絵になる絵ってスゴイなぁと
時間も暑さも忘れて見惚れてしまいました