石巻こけし×未完の美~百段階段 [目黒区]
すーすー スヤスヤ・・ZzzZzzグーすかピー・・・・・・・グガッ !
ぐーーーーーぅZzzZzz・・・・・すかっ ピーピー
目黒雅叙園あらためホテル雅叙園東京で催された
「和のあかり×百段階段2017」
今年の百段階段は
毎段、階段のすみにひとつひとつ違う
いろいろな「石巻こけし」が置かれていました☆
「石巻こけし」/林貴俊
なかでも特に女子に
キャーキャーいわれて人気モノだったのが
お布団かけてもらって、すやすや寝ているこけしさん
消火栓のうえのスケルトン系にも注目が集まっていました
よく見るとこのこけしさん、ネコの集合体で・・このスカルはまぎれもなく
歌川国芳へのオマージュ
「国芳もやう正札附現金男 野晒悟助」/歌川国芳
ところで「百段階段」は、どうして99段?
その疑問に答える案内板があって
とても興味深かったので書き出しておきます
昔から日本では数の多いものを「百」や「千」という言葉で表現しました。
この階段も永遠に続くような長い階段ですので、通称「百段階段」と呼ばれています。
あと1段足さずに、99段でとめているのには諸説ありますが、
一言でいうと「縁起担ぎ」の為といわれています。
①「奇数は陽数。縁起の良い数だから。」説
昔から、奇数は縁起の良い数とされています。例えば日本の五節句、1月7日「人日の節句」
3月3日「桃の節句」5月5日「端午の節句」7月7日「七夕」9月9日「重陽の節句」
他にも「七五三」「三々九度」「三人官女」に「五人囃子」「ひな壇の段数」も5段7段・・など
その縁起の良い奇数の中でこれ以上ない大きな数字を2つ重ねて99段とした説。
②「未完の美学。完璧な数字より、発展性のある数字に。」説
「月は満ちると欠ける」と歌でも詠まれている様に、完璧な状態は長く続かないという考えから
あえてひとつ数字をひいたという説です。100という完璧な数字(整った数字)から
1を引いて、まだ良くなる余地を残した99段にしました。
日本の家屋には人目につかない場所にあえて未完の場所を作るという縁担ぎもあったそうです。