さかさまのあかり×百段階段 [目黒区]
雅びやかな花鳥図にグルリと囲まれた「静水の間」では
さかさまの世界が映る、美しい水晶球を
三頭の馬たちが見つめていました
「和のあかり×百段階段2022」
2022.7.2~9.25 ホテル雅叙園東京
キャプションを読みながら
鑑賞すると
さらに作品のミリョクが増す気がします ☆
「さかさまのさかさま」/中里繪魯洲
芒の原を背景に馬頭を戴いた3本の樹が立つ
この地球上に野生の馬はいないと言われる
人間が意図的にその血に手を入れてきたから…
それゆえにか馬の目は漆黒の闇をみるように美しく哀しく微かに揺れる
それは蓮の葉の上に揺れ動く露の玉のようにして
ぷるぷるとさかさまに景色を吸い取る
不思議を畏怖することはない
恐れる感情はこころの中のみにある
時には樹と人間
馬と人間の立場をさかさまに置き換えてみることも
大切なのかもしれない…
闇はさかさまになるのだろうか…
光はさかさまになるのだろうか…
はたしてこころは…