幻影城の城主~旧江戸川乱歩邸 [豊島区]
それまで46回も引っ越しを繰り返してきた
引っ越し魔、江戸川乱歩が
昭和9(1934)年、立教大学の隣接地へ移り住み
以後、亡くなるまで30年以上
住み続けた邸宅
「旧江戸川乱歩邸」豊島区西池袋5-15-17
公開日時: 月・金 11:00~15:30
母屋の裏手には書庫として使用されていた
大正時代に築かれた灰色の堅牢な土蔵があります
空襲で池袋が火の海になったとき
この土蔵が焼夷弾を防ぎ
乱歩邸は母屋ともども焼失をまぬがれたそうです
一般公開は入口付近までで、なかへ入ることはできませんが
2階建ての土蔵は回遊式になっていて
洋書・和書・保存用の自著など
数万冊の蔵書が配架されているとのこと
壁が厚く、窓が小さく、殺風景で薄暗い
土蔵は「幻影城」と呼ばれ
放浪の作家、江戸川乱歩をこの地に留めました ☆
現在は、立教大学に帰属している「旧江戸川乱歩邸」
土蔵を見上げながら乱歩作品のいくつかを
思い浮かべていたら
職員さんがお土産に
土蔵の一筆箋をくれました