オリ博~古代の遺物えり好み編 [豊島区]
「古代オリエント博物館」シリーズ最終回は
歴史的な価値とか....よくわからないので
気になった展示品を幾つかピックアップして並べてみようとおもいます
「古代オリエント博物館」豊島区東池袋3-1-4 サンシャインシティ文化会館7階
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「彩文土器片」シリア/前5900~5200年
”メソポタミア北部一帯に広がったハラフ様式の土器片。
デザイン化された牛の頭部や植物文様、直線やジグザグ、
格子、点を組み合わせた幾何学文など繊細な彩色文様が特徴である。”
「魚文壺」バローチスターン地方/前3500~3000年
”乾燥地帯であるバローチスターンならではの、水=豊かさを
象徴する、魚の文様が印象的な多色彩文土器。
魚のヒレの赤色などの部分は焼成後に塗られたもの。”
「グリフィン文円筒形壺」バローチスターン地方/前3500~3000年
”獣の身体に鳥の頭や翼を持つ空想上の怪物が描かれている。
のちの時代の芸術作品に登場する怪物グリフィンに通じるもの
だとすれば、この資料はその最古の例となる。”
「動物文壺」バローチスターン地方/前3000~2600年
”インダス文明が成立する直前と同時代の、ファイズ・ムハンマド式と呼ばれる
型式の彩文土器。ガゼルのような動物が、向かい合って描かれている。”
「豹・ヤギ文壺」バローチスターン地方/前2200~2000年
”クッリ式彩文土器。中央の文様帯にはヒョウのようなネコ科動物と
樹木が描かれ、その上下には大きな角を持つヤギが連続して描かれている。
当時の世界観などを表しているのだろうか?”
「眼の偶像」北メソポタミア/前3600年頃
”眼を表現した板状の偶像は、シリアのテル・ブラク遺跡神殿址から
数多く出土している。神殿への参詣者が家内安全・無病息災などを
祈念して奉納した品と考えられる。”
「角杯を持つ立像」シリア/前3000~2000年
”左手に持っているのは角杯と言われている。
大きな丸い眼と首元の装飾を持つこの像は、ユーフラテス川中流域の
セレンカヒヤから多数類例が確認されている。”
「銅製牛車」トルコ/前2300年頃
”2~4頭立てのロバや牛が牽く車両は前3500年頃に
コーカサスに出現し、古代オリエントに広がった。
本品のような小さな模型を死者とともに墓に副葬する風習も古い。”
「バアル神像」シリア/前1500年
”ウガリトの主神バアルは、東地中海地域一帯の豊穣の神で
あった。後にエジプトでも崇拝されるようになり、
王の威厳を象徴するエピセット(形容辞)に用いられた。”
「ファイアンス馬形飾り板」イラン北西部/前700年
”抽象化された馬形で、表面の青釉は風化して元の色が失われている。
4個の孔で何かに留めていたと思われる。”
「石製建築装飾」ガンダーラ/後2~4世紀
”とぐろを巻く尾を持つ生き物は、川や海にすむ怪獣で、
象のような鼻を持ち、動物の足を持つ。
三角形の建築部材は仏塔の階段の側面などに使われた。”
「千花文ガラス製杯」東地中海沿岸/前1~後1世紀
”花模様の小さなガラス切片を、合わせ型の下一面に並べ
上の型でふたをして窯で熱する。花模様の切片が1枚につながり、器となる。
ミレフィオリ(千の花)と呼ばれる技法である。”
バーボン・ウイスキー「メーカーズマーク」の
赤い封蝋のルーツが、こんなところにありました ☆
「封泥とスタンプ印章」メソポタミア/前6000~4000年
紐の結び目を柔らかい粘土でおおって印章を押して乾かすと
封泥は固くなって壊さないと開けられなくなります
古代メソポタミアの紀元前セキュリティアイテム、なかなかオシャレです
もし写真撮影が禁止のままだったら
たぶん、訪れることはなかった「古代オリエント博物館」
写真撮影が可能になったおかげで
いしにえのはるか遠い地の遺物とほんのちょっとだけお近づきになれて
ほんのちょっとだけ興味がわいてきました
池袋へ買物に行くとき、そのうちまた寄ってみようとおもいます