百段階段2023夏~異界へと続く道 [目黒区]
和のあかり×百段階段2023、最初の作品は
生け花と籠染灯籠による
蒼く幻想的な「異界へと続く道」です
粕谷尚弘(一葉式いけ花 家元)
鳥居とトロピカルな植物との
異様な組み合わせが
この世のモノではない感を
うまく醸しだしていて微かにゾクッとしました
鳥居の両サイドを灯す「籠染(かごぞめ)灯籠」は
浴衣を染める時に使う、真鍮板に和柄模様をエッチングした円筒状の型を
そのままリユースして灯籠にした、一点モノの内照式オブジェで
床や壁に映し出された影が
異界への道をさらに妖しく演出しています
中野形染工場×ハナブサデザイン
(越谷 籠染灯籠)
安価な浴衣が市場に増えたことによって
現在、籠染めによる浴衣染めは行われなくなったそうです
ひっそりと消えてゆく運命だったかもしれない
和の伝統的なモノやワザを
こんなふうに再利用して伝承していくことも可能なんだと
この作品は、特に押しつけがましくもなく
さらりと教えてくれました