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路傍の山本有三記念館 [むさし野詩人]

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今古の色を湛える窓ガラス越しに真冬の日差しを浴びながら...

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JR三鷹駅から三鷹の森ジブリ美術館へ向かう玉川上水沿いの
遊歩道「風の散歩道」の路傍にある

洒落た門構えが目を引く「山本有三記念館」に行ってきました

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           「三鷹市山本有三記念館」東京都三鷹市下連雀2-12-27




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大正末期に建てられたこの洋館は
小説家 山本有三が代表作「路傍の石」や戯曲「米百俵」を執筆し
昭和11年から21年まで居住した建物です

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時勢が厳しくなっていくなか
有三は本を満足に手にすることのできないこどもたちのために
「ミタカ少国民文庫」を開設し
所蔵の児童図書を邸宅の一部で開放しました

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しかし終戦後、この三鷹の洋館は進駐軍に接収され
壁にペンキは塗られてしまい、こだわりの家具は乱暴に扱われ
返還されてからも有三は二度と住もうとしませんでした

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門の前にあったのは、名作を記念する ”路傍の石”
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 小説「路傍の石」執筆当時の昭和12年、有三は中野旧陸軍電信隊付近の道ばたで
 この大きな石を見つけ、この家の裏庭に運び込んだと伝えられています。
 この石は、作品の名に因み、いつしか ”路傍の石” と呼ばれ親しまれるようになり、
 その後、東京都に寄附された山本邸が昭和33年有三青少年文庫として開設される
 ときに現在の位置に移されました。
 山本有三記念館の開館にあたり、有三の名作「路傍の石」を記念するものとして、
 由来を記します。        
                       三鷹市 平成8年11月3日



「石はふくむ今古の色 有三」
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 ※今古(こんこ)とは今と昔を意味する言葉~長い年月を蓄積した石の色



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ぼんぼちぼちぼち

おおーー!山本有三記念館 行かれやしたか!
いい趣の洋館だったでやしょ。
なんか あっしんちの近くが続きやすなぁ。
次回は太宰治文学サロンだったりして?
そうそう、府中の童子はそう、走ってるのでやす。
あと、桜の木の支え木を持って見上げてる子もいやす(◎o◎)
by ぼんぼちぼちぼち (2019-02-17 19:28) 

こじろう

はなだ雲さん,こんばんは♪
窓とステンドグラスが素敵だなぁ (*´ω`)
どの窓もシンプルで景色に溶け込みながらも,存在感がある。
最後の写真の石積み(風?)の煙突も洒落てるし,行ってみたいなぁ~。
by こじろう (2019-02-17 20:22) 

路渡カッパ

なんとも素敵な洋館、エピソードも時を超えて美しいですね。

by 路渡カッパ (2019-02-22 21:50) 

song4u

雲ちゃん、こんばんは。
2月も下旬になると、梅があちこちで満開ですよ。
今日のウォーキング中にも白、ピンク、たくさん見ました。
♪梅は咲いたか、桜はまだかいな~っと(まだだよ!^^;)

さて、これは本当に悲しいことなんですが、ぼくは11年も都内に
いた割には、「東京」に対する知識が非常に偏っています。
活動領域が極めて限られていたんですね、早い話が。
でも今回ご紹介の地は、比較的活動領域の近辺という気がします。
なのに、まったく存じ上げないという寂しさ。
どして?(涙)

山本有三記念館の住所、「下連雀」と書いてありました。
1回目の東京勤務の時は、仕事で頻繁に三鷹市役所に通いました。
三鷹駅からまっすぐに南下するバスに乗って向かうんですが、
途中、ちょっとワケありで憧れだった「下連雀」という地名がつく
バス停のアナウンスを聞くだけでドキドキしてました。
おー、下連雀ってこういうところだったのかあ・・・
はじめて下連雀に遭遇した時の「ひとりで勝手にドキドキ感」、
今も忘れずに憶えております。懐かしいなあ。
あ、関係ないよね、こんな話(笑)

大正末期の洋館なんですか。
威風堂々たる佇まい、そして内部の造りもさすがという印象。
進駐軍が接収したくなった、さもありなんと思いました。
こういう建物、ぼくの着目点のひとつは「階段」です。
例えば、先日行った三菱一号館、あるいは以前行った横浜の
ホテルニューグランドなど、「階段」は実に魅力的でした。
この洋館の階段もコンパクトながら、しっかりとした造りに
見えます。周囲の造作も手が込んでいて素敵ですね!

雲ちゃんは写真を通じて、“「窓」のほうが何倍も素敵よ”
そう言ってるのがはっきり聞こえますが(笑)、次回は「階段」
にも着目してもらえると嬉しいなあと思いました。
どうぞよろしく~♪(勝手なことばっかり言ってゴメンよ)

PS
前回の宿題(そばの出汁が真っ黒い件)。
最初はね、ギョッとしました。色が濃いというのを通り越して
真っ黒だモンねえ。因みに、うどんもそうですよね。
まあだけど、慣れというのは恐ろしいもので、今ではどうってこと
ないまでに順調に成長いたしましたよ。
ついでに言うと、コロッケそば、なんていう「何じゃそりゃ」的な
食べ物にも免疫ができたというか、今では好きになりました。
以上、ご報告でした♪
by song4u (2019-02-23 21:54) 

はなだ雲

ぼんぼちさん、こんにちは
ぼんぼちさんのお膝元、中央線沿線が続きます~
山本有三記念館おもったよりぜんぜん良かったです!
次回は・・ご想像どおり^^
行動パターン読まれてますネ笑
やっぱり府中の童子さんは走っているやつですか
桜の木を持って見上げてる童子さん、とっても気になります♪

こじろうさん、こんにちは
そうなんです!窓が景色に溶け込みながらも存在感あって
今と昔が混ざっているような色になってて
よかったんです~
そして、こじろうさんはいつもながらお目が高い!
この洋館のウリは煙突なんです
わかっていながらつい窓を主役に・・★

路渡カッパさん、こんにちは
エピソード美談ですね♪
でも路傍の石がこんなに大きかったなんて!
かなり意外でした

song4uさん、こんにちは
白と赤の梅の花におもわず目を奪われる季節ですネ
山本有三記念館は1996年(平成8年)オープンだから
songさんが三鷹近辺で活動されてたときより
後に出来たとしたら・・だったらご存知ないのもしかたないかも^^
三鷹市役所って三鷹の駅から遠いですよね!
徒歩ではいけないのでバスに乗るしかありません★
「下連雀」にドキドキってことは
なにかイロッポイ思い出に違いないですね笑
そうそうそう「進駐軍が接収したくなった、さもありなん」です
真冬の日差しをあびてる窓がとてもドラマチックだったんで
しつこいくらいアピールしてしまいました
階段は・・みごとスルーでした
こんど何処か行ったら気を付けて観察してみます^^
東京のおそばのおしるの色に慣れて成長されたんですね笑
コロッケそばって、銀座の裏通りに
有名なお店があったような?
真っ黒いおそばのおしるひたひたのコロッケ
なんか美味しそうな気がしてきました♪
by はなだ雲 (2019-02-24 11:23) 

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