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名工の明治~昭和~平成~次世代 [千代田区]

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緑が美しい北の丸公園内に
赤煉瓦のゴシック風建物がひと際目をひく

明治43年に近衛師団司令部庁舎として建設された国の重要文化財

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              「東京国立近代美術館工芸館」千代田区北の丸公園1-1



館内には明治以降に制作された伝統技術を継承する
精巧な作品をはじめとする工芸品が収蔵・展示されています

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           「鳩桜花図高浮彫花瓶」/初代宮川香山 明治4~15年 陶器




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                「銀製置物 蓑亀之彫刻」/香川勝広 明治41年 銀・彫金
長寿の象徴として珍重される蓑亀と子亀を
銀鋳造で造形し彫金技法で写実的な表現を加えた作品
ロンドンで開催された日英博覧会に出品され金賞を受賞しました。




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         「彩金三ノ鼓並雲鶴紋打敷」/海野清 昭和4年 朧銀・彫金・象嵌




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                   「陶彫 印度象」/沼田一雅 昭和25~29年 陶器




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            「彩瓷柿文壺」/石黒宗麿 昭和34年 陶器
壺全体に掛けられた白い化粧土のうえに
赤茶と黒の二色の模様が自由闊達に走っています。
前衛的な抽象画のようにも見えますが
描かれているのは五段に張った縄に絶妙な配置で吊るされた柿の実
赤茶色の筆跡がにわかに美味しそうに見えてきます。




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            「紅地金襴手菊花文飾壺」/加藤土師萌 昭和36年 磁器





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                         「古鏡」/堀柳女 昭和38年 桐・木彫・木目込




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         「色鍋島緑地更紗文八角大皿」十二代今泉今右衛門 昭和49年 磁器
今泉今右衛門家は代々鍋島藩の御用赤絵師を務め
明治期に入って藩窯が廃止された後も十代が新たに窯を築き
その高い技術を守り伝えてきました。
十二代は鍋島焼の再興を目指し従来の色鍋島の意匠にはなかった鍋島更紗を翻案し
新たな創作模様として取り入れました。




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               「燿彩鉢 創生」/三代徳田八十吉 平成3年 磁器
伝統の青手古九谷の四色(紫、藍、緑、黄)の釉薬を
同心円状にグラデーションをつけて施した作品。
浅く大きな鉢の見込み中央から外縁へと鮮やかに色が広がり
清廉な魅力を湛えています。




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「打込象嵌花器 新緑」/奥山峰石 平成13年 朧銀・赤銅・打込象嵌・鍛造




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               「沈金飾箱 緑風」/鳥毛清 平成23年 漆・木・金・沈金





帰りに工芸館の近くの国立公文書館へ何気なく寄ったら

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公文書館で収蔵されている「平成の書」のクリアファイルが販売されました ☆
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これを掲げれば、あなたも小渕さんになれる! らしいです♪



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しばちゃん2cv

目ん玉の皿、すばらしい!
by しばちゃん2cv (2018-04-30 21:36) 

路渡カッパ

素晴らしいものですね、日本の誇りを感じます。
ところでこんな花瓶、花器に生ける花って難しそう・・・(^_^ゞ
平成ももうすぐ終わり、クリアファイルも記念になりそうです♪
by 路渡カッパ (2018-04-30 23:28) 

ぼんぼちぼちぼち

柿の実が描かれた壺に特に感動しやした。
葉っぱだけの枝物を入れてもそのまま鑑賞してもいい感じでやすね。
by ぼんぼちぼちぼち (2018-05-01 14:59) 

こじろう

眞葛焼の鳥,特に猛禽系がたまらなく好きだ。
鳩も可愛いけどなっ♪
色鍋島緑地更紗文八角大皿の色合いが素敵で,吸い込まれそうだなぁ~。
by こじろう (2018-05-01 22:05) 

marine

はなだ雲さま、今晩わ。いずれもため息の出るような工芸品の数々を見せて頂き感謝です。そのなかでも「彩金三ノ鼓並雲鶴紋打敷」に心惹かれました。
by marine (2018-05-01 22:51) 

song4u

雲ちゃん、こんばんは♪
ぼくは芸術的なセンスもカラッキシなのですが、
なんとなく眺めるのは嫌いじゃありません。

ご提示いただいた中では、2つの壺と八角の色鍋島。
柿の壺は陶器の力強いザラザラ感が、赤地に金の菊の壺は
磁器ならではの上品さが際立っている気がします。

しかし八角の色鍋島には、力強さとも上品さとも異なる
何か不思議な雰囲気が漂っているようにも感じられました。
紋様中心部の接写がなければ分からなかったかもしれませんが、
近接してくれているから、すごくよく分かりますね(ありがと♪)。
色鍋島にもこんな創意工夫があるとは、率直に驚きました!

「平成の書」は、雲ちゃんのお気に入りみたいですね。
こうしてジックリ見てみると、この字体(「平」も「成」も)
なかなかに特徴的だなあと思いました。
このクリアファイル、欲しいかも?!
by song4u (2018-05-05 23:03) 

はなだ雲

しばちゃん2cvさん、こんにちは
「目ん玉の皿」という通称が広まったら
もっと大勢のひとに親しまれて人気モノになりそう!
さすがしばちゃんさん♪

路渡カッパさん、こんにちは
たしかに花を生けるとしたら・・相当悩む★
花器が個性を主張しすぎてますネ
まさか国立公文書館が平成の書のクリアファイルを
つくって売ってるなんて笑
すごい好感持ってしまいました

ぼんぼちさん、こんにちは
壺に描かれた柿色を花と見立てて
葉っぱだけの枝物を生けるなんてセンスいい!
さすがぼんぼちさん♪

こじろうさん、こんにちは
「眞葛焼」こじろうさんはなんでもご存知でビックリ☆
猛禽類・甲殻類が気になりますが鳩もいいですね♪
色鍋島緑地更紗文八角大皿のせっかくの緑色が
上と下じゃまったく違う色に撮れて
理由がさっぱりわかりません

marineさん、こんにちは
「彩金三ノ鼓並雲鶴紋打敷」を選ばれるなんて
らしいなぁと勝手に思ってしまいました♪
精巧な鼓に目を奪われましたが朧銀の打敷もお見事でした^^

song4uさん、こんにちは
正直いうとわたしも美術品の知識が殆どないので
写真撮りに行くなかで少しづつ勉強できればと思ってマス
ゲージツ品をなんとなく眺めるってサイコウ!

八角の色鍋島に描かれている動物!
気になったので接写してみました
工芸館のスタッフさんに思い切って
これなんの動物ですか?って聞いてみたら
心象動物的なものではないか?というお答えでした

どうしてわかったんですか!
「平成の書」がお気に入りってこと
この記事をアップした翌日の日経新聞夕刊に
タイムリーにも「平成の書」のクリアファイルが人気で
売り切れだっていう記事が大きくとりあげられてました^^
by はなだ雲 (2018-05-06 06:15) 

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