百段雛まつり2024~十畝の間 [目黒区]
江戸風のおひなさまが、袂を膝元におさめ
袖の中に手を隠した姿であるのに対して
京阪風のおひなさまは、袖から両手をのぞかせ
檜扇を広げた姿で座っているのが特徴なのだそうです
「ホテル雅叙園東京 百段階段」目黒区下目黒1-8-1
百段雛まつり2024「千年雛めぐり」
百段階段を上りはじめて
いちばん最初にたどり着く「十畝の間」には
おひなさまの地域ごとの特色や歴史のほか
これまでの「百段ひなまつり」企画展の歩みをふりかえる
回顧的な展示がされていました
「立雛」
西陣正絹「寿々㐂雛」/東玉工房
「吉やの雛人形」
「人形の東玉」
展示品のなかに清少納言の百人一首の絵札があったので
近くでよく見ようと屈みこんだら
イグサのなつかしい、いい香りがぷーんと漂ってきて
百人一首をまじめに暗記して大会に臨んだ
中学時代のひと夏が、一瞬にして蘇りました
「雛の飾り菓子」山形・酒田/小松屋
江戸風と京阪風おひなさまの違いも興味深かったけど
この十畝の間で一番印象に残ったのは
実は...おひなさまの陰に隠れて暗がりにひっそり展示してあった飾り皿の
ぽってりとした赤富士でした