「うらめしや～、冥途のみやげ」展

　妖　　怨　　哀　　憂　　鬼　　冥　　幽　　怪　　潜　　死　　霊　　亡　　怖　　魔　　鬱　　毒　　狂
　念　　仏　　底　　恨　　廃　　焔　　妬　　異　　殺　　餓　　憑　　骨　　化　　呪　　祓　　醜　　邪　


メモリアルの200記事目は.....

谷中の全生庵が所蔵する、怪談噺を得意とした明治の落語家「三遊亭圓朝」ゆかりの
”幽霊画” コレクション50点を中心とした展覧会



「うらめしや～、冥途のみやげ」展へ行ってきました

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「東京藝術大学大学美術館」台東区上野公園12-8




理不尽に奪われた命、非業の死を遂げた人間の

この世に対する凄絶な怨み・心残り


死んでも死にきれぬ、おもい
















絵師たちは、そんな成仏できない魂の彷徨える

姿なき「姿」を見、声なき「声」に耳を傾けて



仄暗い行灯にゆらめく蚊帳の傍ら、柳の木の下、草葉の陰に


その”おもい”を描いたのでしょうか



日本美術史における”うらみ”の表現をたどる今回の展覧会は


「怨念」「心残り」「哀れ」の順路を経て、最後の展示物、「美」へとたどり着きます

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　上村松園「焔（ほのお）」大正7年（1918）






源氏物語で、光源氏の正妻「葵の上」を とり殺してしまう

源氏の７歳年上の愛人「六条御息所（ろくじょうのみやすんどころ）」の生霊を描いた作品　《 焔 》




自分よりも身分の低い

教養も知性もなにもかも自分より劣る、取るに足りないオンナのくせに


・・・自分ノ最愛ノ人ニ愛サレルナンテ許セナイ・・・



気位が高いがゆえに

封じこめられた御息所の恋慕と嫉妬の情念は




いつしか御息所のこころの奥底に巣くって、遂に生霊（鬼女）となって表われました










さて、美術館のある「東京藝術大学」では、ちょうど学園祭をやっていて

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「藝祭2015」 9/4～9/6


各学科ごとに制作されたお神輿が展示してありました


「うらめしや～、展」開催中のせいか

みょうにオドロオドロしく見えたのは、気のせい？











そして、「冥途のみやげ展」の冥途のみやげは、一口饅頭でした　お供え用か☆

コメント 15

200アップおめでとうございま～す(^_^)/
ほぼ週一ペースでここまで来ましたか～。
大したもんだな!
最近の私はご存知のようにスカスカブログになってきました。
タイトル変えようかなと(^_^;)
まあまあ今後ともよろしくね。

by ちくわ (2015-09-21 00:22) 

深夜に見たら、ちょっと怖い記事でした…
地下2Fでの展示ってのが更に怖いかも(^_^;)

200回！ｵﾒﾃﾞﾄｳｺﾞｻﾞｲﾏｽ ( ^-^)o-o<※ ☆ ﾊﾟﾝｯ
これからも新宿を中心としたはなだ雲さんならではの
切り口の記事を楽しみにしてます☆
by ばー助 (2015-09-21 00:28) 

２００記事到達　御目出度う御座います☆
毎週楽しみにしております☆
幽霊って女性が多いですよね～（＾m＾）
オンナは精神的な側面や気持や心のつながりなど
目に見えないものを大切にするから
幽霊という観念的な存在に例えやすいのかもしれません
哀しいかなオトコという生き物は
情念というものに欠けるのでしょうねぇ。。。

by 獏 (2015-09-21 06:51) 

幽霊苦手です……怖いのであります。

by 山子路爺 (2015-09-21 11:20) 

上村さんの絵は大好きなので、名古屋市美術館の展示の際にこの画を観覧しました。迫力のある中に繊細な感じが良いですね。200記事到達おめでとうございます。(*^^)v。。
by 水郷楽人 (2015-09-21 16:44) 

三遊亭圓朝ゆかりの幽霊画というのが興味深いですね。
牡丹灯籠を題材にしたものもあるんでしょうか？

by すぴーどきんぐ (2015-09-22 02:59) 

こんばんは。
いつもｎｉｃｅ、コメントありがとうございます。
200回、おめでとうございます。
これからもセンスのいい記事を読ませてください。
by しばちゃん2cv (2015-09-22 19:51) 

幽霊そのものは見たくないですが、幽霊画はちょっと見てみたいです。
一口饅頭、食べるのに勇気が要りそうですね。
by yes_hama (2015-09-22 21:46) 

日本の幽霊は欧米のゾンビとかよりなんか怖いですよねー！
昔、生首の絵で凄く怖いのがありましたよね？　閉じてるはずの目が開くってやつ！あれは超怖かったなぁ。
by masa (2015-09-23 22:46) 

なんと200記事目にふさわしい・・・？(^_^ゞ
幽霊画も背筋ゾクゾク、怖いですが。
昨今のニュースを見ると、最も恐ろしいのは足のある生身の人間？
藝祭のお神輿、さすがに迫力満点。練り歩けば子どもが泣きそうですねぃ。
by 路渡カッパ (2015-09-25 14:22) 

ちくわさん、こんばんは
記念日に一番にコメントをお寄せくださって
ありがとうございます、ポイント高いです～笑
ほぼ週一ペースで200記事、到達しました
スカスカブログとか言っちゃって・・なんて自虐的な
タイトル変えるってことは、環境がまたまた変わったってことですか？
・・そうそう「この夏は無かったことにする」って
そうとう気になる一言でした、一体ナニが起きたんですかっ

ばー助さん、こんばんは
00：28ってことは、深夜に見ちゃいましたね☆
地下２階の入口は・・真っ暗でお線香のにおいがしてお経が聞こえて
美術展なのに、ここはお化け屋敷かとおもいました
お祝いクラッカー（喜）ありがとうございます＾＾
最近・・新宿の記事がだんだん減ってきた感もありますが
見放さないで、これからもどうぞ宜しくお願いします♪

獏さん、こんばんは
幽霊画は女性がほとんどでした
理由はおっしゃるとおりだとおもいます＾＾
当時の女性は男の人に大きく左右され、生き方も殆ど選べなかったから
その運命を呪う、怨めしくおもう気持ちは
いまの何万倍も強かったでしょーネー・・
数少ない男の人の幽霊で印象的だったのは・・
浅倉当吾という
亡くなった時の磔（はりつけ）姿のまま、化けてでる幽霊でした

山子路爺さん、こんばんは
わたしも出来れば一生幽霊にはお会いしたくないですが
幽霊画や幽霊話にはものすごく魅かれるものがありマス

水郷楽人さん、はじめまして
コメントありがとうございます＾＾
上村松園がお好きだなんて♪「焔」も本画をご覧になったんですネ
迫力があるけど繊細、そら恐ろしいほど妖艶だけど、苦い
この両極がミリョクとおもいます～
着物のなかの蜘蛛の糸の絵柄に目が釘付けになってしまいました

すぴーどきんぐさん、こんばんは
牡丹灯籠、モチロンありました！
四谷怪談のお岩さんと、番町皿屋敷のお菊さんが
なごやかな表情で世間話をしてる絵もあって
それが妙に悲しくもありました
三遊亭圓朝の怪談噺、聞いてみたかったですネ

しばちゃん2cvさん、こんばんは
200回なんて、まだまだヒヨッコですが
これからも宜しくおねがいいたします＾＾

yes_hamaさん、こんばんは
わたしも幽霊は見たくないけど、幽霊画は興味ふかかったです
お供え用とおもうと、なんか躊躇しますね＾＾

masaさん、こんばんは
ゾンビが怖いのは見た目だけかも
日本の幽霊はその存在に、意味があって・・物語があって
精神的に迫ってくるものがありますね
掛け軸の中に描かれた幽霊の目が開いたってヤツですね！
まさか・・・見たんですかっ

路渡カッパさん、こんばんは
たしかに、生身の人間に加えられる理不尽な危害ほど
怖いものは、ないかも☆
藝祭お神輿のグレードすごい高かったです～
しかも全て1年生の制作らしいです
さすが、日本の藝術の最高学府＾＾
by はなだ雲 (2015-09-26 00:52) 

祝２００記事！！
やっぱり幽霊でも色っぽい方がいいものだな。

お神輿すごいなぁ～！
昨夜，ゴジラの映画を見たからか，怪獣に見えてきちゃうな。
by こじろう (2015-09-26 23:31) 

こじろうさん、こんにちは
イロッポイ幽霊だと、怖さもちょっと和らぐ気がします
怪獣に見えちゃうお神輿って、つくった人達のパワーですね！
ハリウッド映画のゴジラ、テレビでやってましたね～
ビデオに撮ってあるから、わたしも近々見てみようっと＾＾
by はなだ雲 (2015-09-27 17:23) 

三崎坂の全生庵は安倍さんが座禅を組むところとしても有名ですね。
いろんなイベントがあってたのしい寺ですね。
根津から「とうとう台東区」にやってきて暮らしております。
by cocoa051 (2015-10-06 19:03) 

cocoa051さん、こんにちは
全生庵さんへは来年の８月には是非、幽霊画を
見に伺いたいとおもっていマス
根津からお引越しされて現在は「とうとう台東区」に
とうとうお住まいなんですか！！（・・失礼しました）
山手線の上のほうあたりで暮らす者どおし
今後ともどうぞ宜しくお願いいたします♪
by はなだ雲 (2015-10-10 05:51)