心に繁る深き田舎の夏

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　室生犀星／抒情小曲集　合掌

みやこに住めど


心に繁る深き田舎の夏ぞ


日を追ひては深む


いつくしみある地の夏ぞ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「新宿御苑散策路」　新宿区内藤町11
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　開園9～4時半　月曜休　無料　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


今も心の奥深くに「繁る」のは・・遠い・むかし、田舎の夏の　ＯＮＥ ＳＣＥＮＥ

　　縁側でネコと一緒にアイス食べながら眺めてた、入道雲
　　その彼方から　～ゆらゆら～　夏の蜃気楼のように風に乗ってやってくる

　　金属バットの音、高校球児の掛け声



実家は、私が短大１年のとき祖父が商売に失敗して、借金と相殺
アッサリ取り壊されました

　　生まれた家は、まだ、この世に在りますか？



この世に「亡き」もの・・への郷愁はとめどなく　いよいよ心に繁る　深き田舎の夏
　

コメント 19

田舎の家はあります。
実家を出るまでは、ずっとそこに住んでました。
平屋だし（二階に憧れた）、引っ越しすることもなかったので
何だか詰まらないと思ってましたが、
今にして思えば、とても有り難いことだったんですね。
by akipon (2012-08-18 14:23) 

喧騒の中の新宿御苑とは思えぬほど静かで落ち着いた佇まいで…こんなアングルで御苑を見ればまた違った空気が味わえるんですね。

私の生家も、先日近くに立ち寄ったら、なんと！壊されて空き地になっていました。数年前にラフスケッチして途中で描きとめたまま、放っておいたらいつの間にか無くなって…ますます無常の境地になりますねぇ（苦笑）
by 扶侶夢 (2012-08-18 14:58) 

木陰が気持ち良さそうです。高原で森林浴したくなりました。
by ぽりぽり (2012-08-18 15:18) 

縁側はなかったけれどベランダ近くに寝転がってお昼寝、蝉の声、トーフやさんのラッパの音色、蚊取り線香の香り。。。　小学生の頃住んでいた社宅は、先日何十年かぶりで探訪したらすっかり取り壊されていました。

by tromboneimai (2012-08-18 19:07) 

私が小さい頃住んでいた家は父の勤める会社の社宅でした。
現在は跡形もなく広～い更地になってます。
「もっと隅々まで写真を撮っておけば良かった」と思っても、後の祭り。
住んでいた当時は、まさか社宅（いってみれば小さな集落）自体がなくなるなんて考えていませんでした。

セミの声、
盆踊りの太鼓の響き、、
朝のラジオ体操から帰って来て二度寝、、、
早朝の農薬散布のヘリコプターのパタパタ音、、、、
光化学スモッグ注意報発令で泳ぎに行けないよ、、、、、
あ！夏休みの宿題が！！！←夏休み終盤

・・・私の遥かなる思い出です（笑）。

by yes_hama (2012-08-18 20:29) 

こんばんわ。
ご訪問ありがとうございました！
そーなんです、用事があったので、新宿にいました(^^)/

子供の頃住んでた家って、まだあるのかな？？？
行ってみたくなりました(^^♪
by ばー助 (2012-08-18 20:41) 

私の生まれた中野の家…今はないです。亡き物への郷愁はとめどなく…
本当にそうですね。…夏の終わりが近づくと、手をつけていない夏休みの宿題の事が気にかかり始めて、そんな折日暮しが鳴いたり、遠くから電車が走る音や踏切の音が聞こえてきたりすると、どこかもの悲しい気持ちになったことを思い出します。お写真でなんかそんな昔がよぎりました。
by yuzuhane (2012-08-18 20:56) 

>この世に「亡き」もの・・への郷愁はとめどなく　

失われたものへの思いは、生家であれ人であれ、後から後に湧き出で
てくるものですね。私も生地への訪問は果たしたいものとして長年頭に
あるのですが…。

はなだ雲さんの場合は、予想外の事情で突然、思いでの地を喪失する
こととなったわけですから、余人には理解できない思いに溢れているこ
とでしょう。故郷との距離もあるから、なお更だと思います。

とは言え、栄枯盛衰・万物流転は世の習いですから、思いでを大切に
して無常は無常として受け容れるしかないのでしょうね。
by なん太郎 (2012-08-18 21:07) 

弟と一緒に暮らした家に戻って去年から暮らしています。
ありがたいといえば、そうなんですが、
故郷は遠きにありて～というのが正直な実感です。
生家が残っていることの驕りかもしれません。
先月、渋谷での同窓会の折、家内と暮らした家が近くにあったので
訪ねてみました。
子供が生まれ育った家ですが、その地にはマンションが建っていました。
僕にとっては、その家のほうがなぜか郷愁があります。


by cafelamama (2012-08-18 22:09) 

生まれた家の形はずいぶん前に無くなって、今風の家に代わってますが、とりあえず仏様の安住する仏壇は同じ位置にあります。なるべく昔の間取りのようにという配慮はあったのでしたが、2階建てになったので、
いろいろなものが消えました。くど(かまど)のあった土間や、マヤ(馬屋)、水道のない時代のお勝手、何より、真ん中にあった大きな大黒柱、あがりはな（あがりかまち）、障子戸と、板戸、すすけた天井板。焚き物用のほだぎが上がっていた天井裏。お蚕を飼っていたころの掘りごたつ。古くなって節穴だらけの雨戸から外の景色が逆さになって暗がりの納戸の中に映し出されたあの風景。変なものを次々に思い出すね。やっぱり家を出る前の実家が懐かしい。
by さきしなのてるりん (2012-08-18 23:43) 

実家は田舎にありますよ^^
祖父祖母とも養子という、昔特有の環境
今ある実家は、祖父祖母が揉め事を色々な方法で解決しながら
守った大切な物だと聞きました、祖父は必死で勉強して
弁護士のような事もやったとか、今は父母が守っています。
帰れる場所があると言うのは、本当に幸せな事なんだなとしみじみTOT
by reorio (2012-08-19 01:45) 

akiponさん、こんばんは
そのお家にcafelamamaさん（お兄さん）ご夫婦とお母さんが
現在、住んでいらっしゃるのですね
しっかりお家を守っていらして、すごいなと思います
二階に憧れてたっていうのが実感こもってました♪

扶侶夢さん、こんばんは
今年の３月に出来たばかりの「新宿御苑散策路」は
蜘蛛の巣なんかも張ったままの、野趣あふれるスポットです
スケッチの途中で、ご実家が空き地に！！
う～それは悔やまれますね、無常の極致です

ぽりぽりさん、こんばんは
新宿も繁ってる場所はありますが、森林浴はやはり高原で

tromboneimaiさん、こんばんは
子供の頃は遊ぶのに忙しかったはずなのに
そのころ体感した夏の風情は、みなそれぞれの形で
一生忘れないものですね、きっと

yes_hamaさん、こんばんは
夏の思い出がリアルですね
きっと楽しい子供時代を過ごされたことと思います
光化学スモッグ注意報！最近はほとんど聞かなくなりましたが
あれも夏の風物詩でした

ばー助さん、こんばんは
神戸のほうから東京に、お気軽にいらっしゃるご様子ですが
新宿にはどんなご用で？
すごい気になります
子供のころ住んでた家、あるかどうか行ってみてください♪

yuzuhaneさん、こんばんは
中野ご出身でしたか！では新宿などはお庭だったのでは？
新宿がどのように変わったと感じていらっしゃるのか
いつかお伺いしたいものです
夜、寝る前にふとんの中で聞いてた
遠くに響く、電車の走る音や踏切の音は
私にとっても切ないものでした、同じですネ

なん太郎さん、こんばんは
故郷との距離・・なん太郎さんは時々
私以上に私の気持ちを代弁してくださって、びっくり
この先、なにか心が折れそうなピンチが訪れたら
ぜひ相談に乗ってくださいませ♪
無常観をひっしと感じ、黙って耐えて受けとめる
うつろうからこそ、切なく尊い
それをどうにか表現したいと思っているのですけど
どうしても女々しい・・センチメンタルな記事になってしまいます

Cafelamamaさん、こんばんは
お子さんたちが生まれた場所への郷愁
渋谷の近く・・私とは逆パターンの郷愁ですネ
　　ふるさとは遠きにありて思ふもの
　　そして悲しくうたふもの
　　よしや
　　うらぶれて異土の乞食になるとても
　　帰るところにあるまじや
室生犀星の詩は、こちらのほうが有名ですね

てるりんさん、こんばんは
今風に建て替えられる前のご実家には
時代から自然と消えていった、貴重なものもたくさんあったのですね
馬屋にお蚕？もしかして昭和以前の建物・・？
節穴から入ってくる風景はさかさまに映るんですか、へえぇぇ面白い
同じ土地に、同じような間取りで建て替える
１番いい実家の「在りよう」って気がしました

reorioさん、こんばんは
おじいさんおばあさんが守りぬかれた大切なものを
ご両親が引き継いでいらっしゃる
帰れる場所が誇らしげなreorioさんはお幸せですネ♪
by はなだ雲 (2012-08-19 02:02) 

生まれたアパートも育った借家も今は跡形もありません。ついでに言うと、
住み込みでバイトしていた旅館も、ひとり暮らしを始めたアパートも(苦笑)
・・・疫病神？(爆)
by solty (2012-08-19 18:15) 

soltyさん、こんばんは
潔い経歴ですね、カッコイイです！
やー実は私も、実家はじめ今まで勤めた会社３社とも全部倒産して
まえまえから常々私が貧乏神なんじゃないかと・・？？
by はなだ雲 (2012-08-19 20:40) 

実は新宿御苑って行ったことないんですよ。
近くにあった北牧場っていうジンギスカン屋には
よく行ってたんですけどね～。
（今は新宿南口の方にあるらしいです）

by ちくわ (2012-08-20 12:09) 

＞生まれた家は、まだ、この世に在りますか？
うちの親は、父の実家で病床の母親の面倒を見ていたのですが、終戦を迎え次々と戦地から兄たちが実家に帰ってきて、その後母親が亡くなってしまい、末弟としては居場所が無くなり、金を借りて夫婦で新小岩のボロボロのアパートに移り住んだそうです。
ですので、そのアパートが私が生まれた家です。
さすがに三歳で引っ越してしまいましたので、記憶は全くありませんが跡形も無いでしょうね（笑）。。。でも皆さん、本当に人生いろいろですね
by ちょんまげ侍金四郎 (2012-08-20 13:00) 

ちくわさん、こんばんは
新宿御苑はアルコール持ち込み禁止なんです～
だから私もあんまり行きません
ジンギスカンですか、北海道ホントお好きですね

ちょんまげ金四郎さん、こんばんは
頂いたコメント読んでいたら、
金四郎さんの８月１５日のブログを思いだしました
戦争の話を、お父さんが生きていらっしゃるうちに
もっと聞いておけばよかったって
終戦の日＆お盆ならでは・・の思いでしたね
戦争が終わったあとも、おじさんたちが生きて帰られたのは喜ばしいことだけど、ご両親はたいへんでしたね
でもボロボロのアパートから・・ゼロからのスタートを
経験しておくのも（特に若いうちは）いい事かなと個人的には思います
by はなだ雲 (2012-08-20 23:23) 

生まれた家かぁ・・・。
写真の中にはあるけど，記憶からは消えてしまったものの一つだな。

でも，古い家にあった古ぼけた木彫りのクマは，今でも取ってあるんだ。
正確には，押し入れの中で眠ってるっていうんだけどな・・・。
by こじろう (2012-08-27 21:41) 

こじろうさん、こんばんは
生まれた家は、記憶から消えましたか？
うちもそういえば、しゃけをくわえた木彫りのクマがいました
よく考えたら、親戚の家にも友達の家にも・・
こじろうさん家のクマは無事で、押し入れで冬眠してるんですね
by はなだ雲 (2012-08-27 23:25)