おもしろびじゅつワンダーランド2017 [港区]
美術館なのにおしゃべりオッケー、写真撮影オッケー
むずかしいと思われがちな日本美術を
こどもから外国人まで、より身近に親しみやすく
さまざまな展示方法・多様な切り口で紹介する展覧会
サントリー美術館の「おもしろびじゅつワンダーランド2017」へ行ってきました
「サントリー美術館」港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3F
2017.8.1~31 ※中学生以下入場無料
「桐鳳凰図屏風」狩野探幽(1602-74)江戸時代
そもそも「屏風ってなんだろう?」ってところからはじまって
”すぐれた王がおさめる平和な時代にだけあらわれる” という
伝説の鳥「鳳凰のひみつ」にせまり
宝物がたくさん描かれている作品を集めた
「宝尽くしルーム」では
「色絵寿字宝尽文八角皿」備前・鍋島藩窯 江戸時代 18世紀前半
チビッコたちに混じって
大きなお皿の上に散らばった「宝物クッション」のなかから
一番欲しかった「打ち出の小槌」ゲット☆
「染付吹墨文大徳利」備前・有田 江戸時代 17世紀前半
「薄瑠璃釉染付花文皿」肥前・鍋島藩窯 「三彩鉢」青木木米 加賀・春日山窯
墨を吹き散らかしたような文様「吹墨文」など
やきものの「ふしぎな文様をことばにしたら?」
「きらきら!切子の宇宙」
江戸時代につくられた透明な切子は
光があたるときらきら輝いて、まるで星々がまたたいているかのよう☆
「おしゃれに!自分だけのキモノ・デザイン」
「色絵女人形」「色絵男人形」肥前・有田 江戸時代 17世紀後半 ※ヨーロッパへ輸出するためにつくられた人形
タッチパネル上で、色や文様を組み合わせれば
世界でひとつだけのキモノのできあがり
「人間の女の人と結婚したい!」
今から約500年前につくられた「鼠草子絵巻」は
ネズミと人間のお姫様が結婚するというびっくりぎょうてんなおはなしを
文章と絵であらわした絵巻物です
「鼠草子絵巻」桃山時代 16~17世紀
スペシャル音声ガイドを聴きながら
桃山時代のネズミの世界へ、さあ出発
権頭「ネズミの姿はもういやだ・・・
人間と結婚して子孫をネズミの姿から救い出したい!」
左近尉「よいお考えです!
さっそく清水寺の観音さまへお祈りに行きましょう!」
ある夜、権頭の夢の中に観音さまが現れて
「音羽の滝の前にいる女性を妻としなさい」と言いました。
そのお告げのとおり、滝の前には桜の枝を手にした人間の姫君がいたのです。
そしてネズミの権頭ついに結婚
お屋敷で結婚式をあげる権頭と姫君
幸せな結婚生活を送っていた権頭は、ある日、お屋敷を留守にしました。
その間「決してお部屋の外を見てはいけません」と権頭に言われていた姫君ですが
約束を破ってしまいます。
姫君が目にしたものとは・・・
その後、姫君は別の人間と結婚してしまいました。
権頭は悲しさのあまり、姫君が残していったお嫁入道具をひとつひとつ取り出して
姫君との思い出を泣きながら振り返りました。
こうして権頭は傷ついた心を晴らすため
お坊さんになる決心をしてお寺にこもることとなったのです。
おしまい、おしまい。
ひとつひとつの展示コーナーが
まるで遊園地のアトラクション感覚で
夢中になって気がついたらあっというまに出口に到達してました☆
楽しみながら、ホンモノの日本美術に触れられる
まさにタイトルとおり「おもしろびじゅつワンダーランド」
ひらけ!美のとびら
はなだ雲さん,こんばんは♪
美術館なのに楽しそうで,美術のテーマパークと呼んだ方がいい感じだな。
打ち出の小槌もいいけど,宝珠も捨てがたい。
鼠草紙の観音様って,結構えぐい事をしてる気がするんだけど。
畜生界から抜け出すには,仏門に入るしかないって事なんだろうか・・・
(;´・ω・)?
by こじろう (2017-10-01 20:51)
昔家に屏風が複数ありました。
かくれんぼの道具として使った挙句に穴を開けて親にえらく怒られた思い出があります。
by 山子路爺 (2017-10-04 21:44)
へー、鳳凰のひみつ、知りませんでした。
勉強になります。
「めでたし、めでたし」ではない鼠草子のお話、
なんか奥が深い。。。
姫君、その後幸せな生活が送れたのかなあ、なんて
考えてしまいます。^^;
by yes_hama (2017-10-05 22:00)
面白~い!^^;
サントリーホールにサントリー美術館。
さすがは芸術指向のサントリー、面目躍如ですね。
・・・というようなことが意識の中にあるのかないのか、
記事にも相応に力が入っているように感じられ、
雲ちゃんファンの一人としては誠に嬉しい。
そんな風に思うところでございます♪
ところがところが。
ちょいと細かいことですが、問題点がひとつだけ。
鳳凰のひみつ:“Secret of the Phoenix”
えっ?!
鳳凰は鳳凰、フェニックスはフェニックスでしょう。
この両者、似て非なるものだと思うけどなあ。
しっかりしてくれよ、サントリー美術館!!
あ、ごめんね。
またもや重箱のスミをつついてしまいました。
でもなあ、こういうところ、すごく気になるんだよね。
興醒めで申し訳ないッス。。
by song4u (2017-10-07 22:09)
鳳凰がこんなにいろんな動物のごった煮状態とは知りませんでした。
久々に手塚治虫の火の鳥が読みたくなった(^。^)
by すぴーどきんぐ (2017-10-09 11:49)
こじろうさん、こんにちは
日本美術に触れた一番最初の記憶として
チビッ子たちのなかにどんなふうに残るのかなぁと
思いめぐった展覧会でした
「宝珠」もいいですね!
のぞむものをおもいどおりに出せる宝物ひとつあれば
他の宝物はいりませんもんね♪
鼠草子絵巻は・・
「お部屋のそとを覗いてはいけない」生活なんてしょせん無理だし
観音様は結婚生活の先にある破綻もなにもかもわかってて
ねずみと人間を結婚させたのかな(えぐい)
身の程をわきまえるようにっていう教訓なのかな
山子路爺さん、こんにちは
屏風が複数あったお宅なんてすごいですね!
かくれんぼ、落書き、穴を開けたり
屏風は美術品や家具っていうより子供たちにとっては
かっこうの遊び道具ですね☆
yes_hamaさん、こんにちは
鳳凰のひみつがわかりやすく説明してあって
わたしもへーって感じでした
鼠草子の姫君はショックだったでしょうねぇぇぇ
畜生道に堕ちたかと・・
観音様をうらみますよ・・・
でもそのトラウマを乗り越えてゼッタイ幸せになってもらいたい☆
song4uさん、こんにちは
この展覧会はすごくわかりやすくて面白かったです!
なので多少チカラは入ったと思われます^^
・・今後チカラが入ってないなと思われる記事は
どうぞ遠慮なく読み捨ててくださると気がラクなのでございます~笑
フェニックスと鳳凰は違うけど
まあフェニックスとしておいたほうが
外国の方々には想像がし易くわかりやすいかなと
おもわれたのでしょうか笑
美のとびらさえ開くきっかけになりさえすれば♪
すぴーどきんぐさん、こんにちは
鳳凰がこんなにたくさんの動物たちのごった煮だったなんて
まったく知りませんでしたね!
背中はカメ?しっぽは魚?
うっそ~んって気もしないでもありません笑
by はなだ雲 (2017-10-09 15:54)