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護国寺の猫と鼠坂と妖怪ミステリー長編小説 [文京区]

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尾崎豊の葬儀が執り行われたお寺として記憶に残っている

都内有数の大寺院「護国寺」へ行って来ました

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                      「大本山 護国寺」文京区大塚5-40-1

天和元(1681)年
五代将軍綱吉公により徳川将軍家の祈願寺として創建

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元禄時代の面影を今に伝える荘厳な雰囲気のお寺です

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地下鉄の駅名にもなってる護国寺は
知名度は高いですが、浅草寺のようには観光地化されておらず

落ち着いて境内を散策することができました

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妖しくなにかを映し出してしまいそうな「手洗水盤」 
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ひとことで言えるぶんだけお願いを聞いてくれる「一言地蔵尊」
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その一言地蔵尊の案内板のよこに等間隔に置いてあった・・
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 美味しそうな 

    謎の3つのリンゴ






「針供養塚」の脇に咲いてた珍しいクリーム色の彼岸花
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閼伽(仏前などに供養される水)井のうえで熟睡してる「お寺ネコ」
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イヌ公方綱吉が創建した護国寺にはたくさんのお寺ネコが住み着いてて
じつは都内でも有数な猫スポットなのだそうです 知らなかった

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ネコと言えば
護国寺のちかくにある坂

森鴎外の小説の舞台となった「鼠坂」という、超、急勾配な坂があって
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 小日向から音羽へ降りる鼠坂と云う坂がある。
 鼠でなくては上がり降りが出来ないと云う意味で附けた名だそうだ。
 台町の方から坂の上までは人力車が通うが、
 左側に近頃刈り込んだ事のなさそうな生垣を見て
 右側に広い邸跡を大きい松が一本我物顔に占めている赤土の地盤を見ながら、
 ここからが坂だと思う辺まで来ると、突然勾配の強い、狭い、曲りくねった小道になる。 
 人力車に乗って降りられないのは勿論もちろん、
 空車にして挽かせて降りることも出来ない。
 車を降りて徒歩で降りることさえ、雨上りなんぞにはむずかしい。
 鼠坂の名、真に虚しからずである。
                    ‐ 森鴎外「鼠坂」‐

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もしや・・護国寺のネコたちに追い出されたネズミたちが
ここに住み着いている  とか?

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ネズミといえば
護国寺のちかくにある出版社

講談社文庫、京極夏彦「鉄鼠(てっそ)の檻」
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解説も入れて1359ページをやっと読み終えました


文庫本なのに煉瓦みたいに重くてかさばって
持ち運びもできないし寝転がって読むこともできない・・シカシ

読み終えるのが寂しいとおもうくらいオモシロイ
エンターテインメント妖怪ミステリーでした

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旅爺さん

護国寺は随分大きな寺で立派ですね。
当地にもありますがやはり静かで訪れる人は少ないです。
リンゴは一言地蔵さんに3つお願いしたんでしょうね。
ネズミ坂は面白いですが少し嫌な気もしますね。(>_<)
by 旅爺さん (2018-10-14 11:15) 

山子路爺

リンゴの季節
でもなんでこんな所にリンゴが3っつ?

えっ、これ文庫本?

by 山子路爺 (2018-10-14 14:16) 

こじろう

何故にりんごが・・・・・・?
お供えにしても変わった置き方だけど,そういう習わしがあるのかな?

京極堂は別名「鈍器」。
重過ぎるから,電子書籍の方がいいと思うんだな(;´Д`)
by こじろう (2018-10-14 21:13) 

ぼんぼちぼちぼち

あ、ほんとにリンゴ 謎な置かれ方をしてやすね(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2018-10-17 21:49) 

すぴーどきんぐ

「一言で言える分だけ」とか「流れ星が消えるまでに言い終えれば」とか、何かと願いごとには制約がありますよね。
まあ、そういう制約があっても、サラッと出てくる願いごとというのは、普段から意識したり努力したりしてるから、自ずと叶うってことなんでしょうね。

ちなみに俺は、そういう願いごとをする機会があれば「世界中が平和でありますように」と願うことにしています(笑
by すぴーどきんぐ (2018-10-18 21:02) 

響

思ったより漫画チックなネズミがいいな。
リンゴは何だろう?
キティちゃんの体重だけど。
by (2018-10-19 21:05) 

song4u

雲ちゃん、こんばんは。
尾崎さんの葬儀、こんな大きなお寺で執り行われたんですね。
尾崎さんはこんなに有名なのに、なぜかぼくの人生にはまったく
登場しません。彼を知ったのは亡くなったかなり後でした。
ちょっと不可解な感じもするんですけどね、だけど事実です。
ひと回りぐらいしか違わないから、普通なら十分に興味の対象
なんじゃないかと思うけど、見事なほどまったく知らないんです。
ホント世の中、不思議なことって結構あるよね。

>読み終えるのが寂しい

今回の記事で、最も強烈な印象を残した文字列はこれでした。
「読み終えるのが寂しい」なんて感じた本との出会いって、
一体どれぐらい昔の出来事なんだろうか?
・・・うーむ、思い出せない!(笑)

極論すれば、読み終えるのが寂しいような本との出会いというのは、
思ったよりも多くない人生の醍醐味のひとつだと思います。
そしてその対象作が、1300ページをゆうに超えるような稀に見る
長編の大作だったというのは、まさに幸運としか言いようがない。
雲ちゃん、羨まし過ぎるほどラッキーだと思います!

ところで、記事とは無関係なんですが、哀しいニュースです。
雲ちゃんも記事に取り上げていた記憶がある青梅の映画看板、
先の台風の被害が元で残念なことになっているようです。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181019-00010001-tokyomxv-soci

青梅市さんには、昔、仕事で大変お世話になりました。
立川までだって遠いのに、青梅はそこから更に30分強もかかる。
でも遠いけど、さすがにギスギスしてなくていい人ばかりでした。
そんな青梅がレトロな映画看板で溢れる街になってると雲ちゃん
の記事で知って、良かったなあと思っていたのに。
まさか台風がこんな影響までもたらすとはなあ。
残念にも程があります。
by song4u (2018-10-20 21:26) 

はなだ雲

旅爺さん、こんにちは
護国寺ってもしかして全国にあるんでしょうか
知りませんでした★
一言地蔵さんにムリ言って3つお願いごとしたから
りんごが3つ置いてあったんですね~なるほど
すごいほほえましい謎解きです♪
ネズミはちょっと意地悪そうなカオしてます笑

山子路爺さん、こんにちは
きれいなリンゴが等間隔で3つ置かれてました^^
これ文庫本なんです~
読んでて重くて・・目より腕のほうがつかれました★

こじろうさん、こんにちは
リンゴ3つは堂々と置いてあったので
なにかわたしが知らない習わしでもあるのかなと思いましたが
やっぱりよくわかりませんでした
京極堂は別名「鈍器」!
こじろうさん百鬼夜行シリーズご存知でしたか!!
さすが読書家♪

ぼんぼちさん、こんにちは
謎な置かれ方ですよね!
どんな方がどのように置かれたのかひじょうに気になります

すぴーどきんぐさん、こんにちは
一言地蔵さんへのお願いごとは
流れ星に願うことと似ているのかも。。
街角で突然インタビューうけたとき
マイクをつきつけられて
「ひとこと願い事をどうぞ!」と言われたら
条件反射で「世界中が平和でありますように!」と
とっさでも言えるよう、ふだんから練習しておくといいですネ^^

響さん、こんにちは
鼠坂のねずみのイラスト
森鴎外のイメージと反して漫画チックですね笑
キティちゃんの体重!
気づかなかった、そうでした!
ネコの多いお寺になにか関係あったかも^^

song4uさん、こんにちは
尾崎豊はわたしより3つ年下・・以下の子たちが
怖いくらい心酔してて
よくカラオケで聴かされておりました
亡くなりかたも印象的でしたが護国寺でのお葬式も
すごく心に刻まれています^^

「鉄鼠の檻」
この一冊読むのに一か月くらいかかって
個性的な登場人物たちそれぞれに一か月間つきあって
感情移入してたっていうのもあるけど
分厚い本が終盤だんだん残り少なくなってきて
重たくて持て余してた本への愛着がだんだん深くなって
読み終えるのがとてもさみしかったです笑
でも実は・・次にもっと重たい本が待っていて
「絡新婦の理」1389ページ
お別れの次にはまた新しい出会いが待っていたのでした^^

青梅のレトロ看板撤去のお知らせ
ネットのニュースでみました
えっなんでとおもってクリックしたら・・
青梅は「ネコの町」路線を強化していくらしいですネ
わたしが青梅の看板の記事書いてたこと
覚えていてくださって本当にありがとうございます☆
青梅でもお仕事されていたんですか
青梅の方々はギスギスしてない、いい人たちばかりなんですね♪
じつは将来
青梅に住むのもいいかなっておもっておりまして
また気持ちがぐっと傾きました♪
by はなだ雲 (2018-10-21 10:25) 

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